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【信州の池】栂池自然園から雲上の秘池へトレッキング! 白馬大池(小谷村)

日本アルプスでは、2番目の大きな池が白馬大池(はくばおおいけ)です。この北アルプス白馬連峰の山中に眠る秘池に至る最短のルートが栂池パノラマウェイで上った栂池自然園入口下からのルート。天狗原の湿原、乗鞍岳(2456m)の岩海を抜け徒歩で3時間〜4時間ほどで到達します。

栂池自然園に泊まって白馬大池をピストンしよう!

夏の終わりの白馬大池。高山帯で周囲にはハイマツが茂る

白馬岳(標高2932.3m)から北に派生した稜線は、三国境(信濃国=長野県、越中国=富山県、越後国=新潟県の国境・県境/2751m)で右に長野・新潟県境の稜線に入り、小蓮華山(2763.4m)を経て尾根沿いにゆるやかに下って行くと目指す栂池自然園はあります。しかしこのコースでは、白馬大雪渓などから白馬岳に到達して、さらに、縦走路を進まねばなりません。

もう一つのコースは新潟県側の登山口、蓮華温泉から登るもの(天狗ノ庭経由)。
蓮華温泉は標高が1460mほど。白馬大池が標高2370mなので910mの標高差があります。所要時間はやはりこちらも3時間ほど。
栂池自然園入口の登山道起点(天狗原への登山道入口)が標高1840mなので、栂池自然園からなら標高差は530mと少しお手軽感が広がります。

コース的にも天狗原、そして乗鞍岳の岩海歩きと変化に富んでいるのでオススメできます。
注意したいのは、7月の雪渓歩き。栂池からのルートは、白馬連峰の東面に位置するため7月の遅くまで雪渓が残り、場合によっては4本爪のアイゼンが必要な場合も。
ファミリーでチャレンジする場合などには、8月にしてできれば栂池自然園にある栂池山荘に泊まってピストンするのがいいでしょう。

白馬乗鞍岳山頂部から白馬岳、三国境方面を眺望

白馬大池畔の山小屋でランチタイム

白馬大池は白馬大池火山の噴出物により堰き止められてできた火山性の湖。夏場でも残る大きな雪田から融け出す水で満々の池水をためています。
池周辺にチングルマやハクサンコザクラ、ハクサンイチゲなどを中心とした高山植物のお花畑で、池にはクロサンショウウオが生息しています。

池の畔には白馬山頂の白馬山荘などを経営する白馬館グループの山小屋「白馬大池山荘」(営業は7月上旬〜10月上旬)があり、宿泊すれば夕食はおかわり自由のカレーライスとなります。10:00〜14:00には喫茶室も営業するので、ドライカレー、五目チャーハン、ナポリタンなども味わえます。
ちなみに白馬大池山荘で使う水も白馬大池から汲み上げ、浄化して使っています。

山小屋初体験派のファミリーなら、まずは昼食か喫茶で「初体験」するのがいいでしょう。
施設、食事的には栂池自然園の栂池山荘が断然立派ですから。

ちなみに白馬大池は「日本アルプス第2位の巨大な池」。1位は同じ小谷村の風吹大池です。

ナナカマドが真紅の実をつける9月の白馬大池と白馬大池山荘
 

白馬大池

2020年6月21日
 

 

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