2024年10月18日(金)~10月19日(土)、新潟県村上市岩船地区で『岩船大祭』が開催。海上の安全、商売繁盛、大漁を願って行なわれる「船霊祭」(ふなだままつり)で、漁港岩船にふさわしい勇壮な祭り。古式豊かな儀式のあと、堆朱(ついしゅ=彫漆の一種)、堆黒(ついこく)の屋台が勢いよく町内を練り歩きます。
10月18日(宵祭)・19日(本祭)
古くからの日本海交流の歴史を伝える石船神社の例祭。
港町らしく山車に乗せられたお舟様を先頭に9台の屋台(おしゃぎり)が町を巡行します。
2層造りの上に乗る恵比寿神、大黒天などのお飾りは各町内の神様で、岸見寺町はお船様、横新町は御神馬(ごしんめ)となっています。
地元では、「年に一度、石船神社に祀られた神さまたちがお船やお神輿に乗り遷って、人々の生活をご覧になる日」とされています。
本祭では、「木遣り唄」に合わせ、玉槍、御神輿、おしゃぎり屋台(9台)が町中を練り歩きます。
10月18日は宵祭りで午後に各町内の屋台が曳行。
19:00~岩船神社で宵宮行事。
10月19日が本祭で0:00に先太鼓が石船神社の階段を下り、石船神社では「御霊移し」(みたまうつし)の後に先太鼓が岩船神社を出発、8:00に先太鼓、お船、獅子、猿田彦、玉槍、神輿、白駒が第一旅所へ、8:30~屋台・御神輿巡行、13:00~第二お旅、深夜0:00とも山行事。
村上の堆朱は、江戸時代に京からきた漆工がその技法を伝えたのが始まりとされ、歴代藩主も生産を奨励し、漆奉行が置かれたほど重要な産業として発展(現在は国の伝統工芸品)。
石船神社の由来などによれば、饒速日命(にぎはやひのみこと=邇芸速日命)が、磐樟(いわくす)の舟に乗って降臨したのが岩船(いわふね)という地名の由来と伝えられています。
大化4年(648年)、北方防備の磐舟柵(いわふねのき)が越国に置かれていますが、古代に現在の村上市が朝廷の勢力の北辺だったことがわかります。
同時に、京など畿内との強い結びつきもうかがえるのです。
『村上大祭』(毎年7月6日〜7月7日)、『瀬波大祭』(毎年9月3日〜9月4日)とともに「村上三大祭」のひとつ。
岩船大祭|村上市|2024 | |
開催日時 | 2024年10月18日(金)~10月19日(土)、毎年10月18日~10月19日 |
所在地 | 新潟県村上市三日市 |
場所 | 石船神社 |
関連HP | 村上市公式ホームページ |
電車・バスで | JR羽越本線村上駅からタクシーで20分 |
ドライブで | 日本海東北自動車道神林岩船港ICから約3km。村上瀬波温泉ICから約5km |
駐車場 | 臨時駐車場を開設 |
問い合わせ | 村上市観光課観光交流室 TEL:0254-53-2111 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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