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南部梅林開園|みなべ町|2024

南部梅林

2024年1月27日(土)〜3月3日(日)8:00~17:00、和歌山県みなべ町で南部梅林(みなべばいりん)が開園します。日本一の規模を誇る南部梅林は、南部川河岸のなだらかな山々に見渡す限りの梅林が広がり「一目百万本香り十里」といわれる梅の里。3月上旬まで咲き続けますが、例年、梅の見頃は2月中旬頃。

2月11日には梅供養(梅の先覚者・故内中源蔵翁供養祭)も

『梅まつり』も開催され、2月11日には梅供養(梅の先覚者・故内中源蔵翁供養祭)なども行なわれるほか、期間中の土曜にはもち投げなどのイベントも実施。

南部梅林は、江戸時代の初め、南部川村の痩せ地に農民が梅の木を植えたのが始まり。
幕末の慶応元年(1865年)、日高郡山田村(現:みなべ町)に生まれた内中源蔵(うちなかげんぞう)は、絹織物の需要増加を背景に養蚕業に転向する農家が続出するなか、梅林を拡大し、収穫した梅を加工し販売するというスタイルを確立。
梅実の生産から梅干しの加工までの一連の作業に関わることで、農家の増収を図り、「梅生産の祖」と呼ばれています。
その後の、日清、日露戦争で赤痢などの予防薬として梅干しが重宝され、開墾地は梅林に変わっていったのです。
荒れた山に梅を植栽することは、山の自然環境の保全はもちろん、川から海へと通じる生態系の保全にも役立っているのです。
みなべ町で栽培される梅の7割以上は有名な「南高梅」。
このトップブランドの梅の木が南部梅林では100万本も花を咲かせているのです。

梅林を歩くコースは、一本松を経由するAコースが4km、徒歩1時間20分、新池・古池を経由するBコースが3km、徒歩1時間(2つのコースは途中で合流します)。
梅林公園は夕日の名所で夕陽百選に選定。

南部梅林は、入園料が必要(ペットの入園も可能です)。

世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」
養分に乏しい土地、さらに海の近くまで山地が延びる田辺市やみなべ町では、養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して薪炭林を残しつつ梅林を配置して江戸時代から高品質な梅を持続的に生産してきました。
現在、生産量4万4000トン(国内シェアの55%)という梅の産地ですが、紀州備長炭と梅の栽培、ミツバチによる受粉など、生物多様性を活かしたその生産システム(梅とミツバチとの共生)は、「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産に認定されています。
南部梅林開園|みなべ町|2023
開催日時 2024年1月27日(土)〜3月3日(日)8:00~17:00
所在地 和歌山県日高郡みなべ町晩稲
場所 南部梅林
関連HP みなべ観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR南部駅からバスで10分
ドライブで 阪和自動車道みなべICから約2.2km
駐車場 500台/有料
問い合わせ 南部梅林 TEL:0739-74-3464
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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