2024年10月26日(土)〜10月27日(日)、鹿児島県日置市伊集院町で『妙円寺詣り行事大会』が開催。鹿児島三大行事の一つ『妙円寺詣り』は、関ヶ原合戦で島津勢が敵中突破した苦難を偲んで、鹿児島市から伊集院町の徳重神社(島津義弘の菩提寺・妙円寺の跡=妙円寺は廃仏毀釈で移転)まで約20kmを歩く行事。
島津義弘の敵中突破を偲んで行なわれる行事
藩政時代に、鹿児島城下の武士(庶民の参加は明治以降)は関ヶ原の合戦前夜の旧暦9月14日、関ヶ原の合戦で奮戦した西軍の将・島津義弘(しまづよしひろ=敵陣突破の退却戦「島津の退き口」で有名)を偲び、泰平の世に士気を鼓舞し、心身の鍛錬をするため、往復40kmの道のりを鎧・兜に身を固め、夜を徹して島津義弘の菩提寺である妙円寺に参拝しました。
これが『妙円寺詣り』の始まり。
明治初年の神仏分離、廃仏毀釈で、妙円寺が徳重神社に変わってからも行事は続けられています。
舞台となる伊集院町の中心街では、鎧と甲冑に身を固めた武者行列など多彩なイベントや催しを開催。
明治初頭に廃仏毀釈が徹底的に行なわれた薩摩藩・鹿児島県では、多くの寺は廃寺を余儀なくされ、一部の寺も苦難の道を歩んでいます。
島津義弘の菩提寺・妙円寺も焼き払われ、その跡に徳重神社が明治4年に創建。
妙円寺は、明治13年に再興され、位牌も本堂内に安置されています。
島津義弘公強運御守などの授与品もあるので、本来の『妙円寺詣り』もお忘れなく。
正しい意味での妙円寺詣りは明治以後に創建された神社に参拝することではなく、あくまで「妙円寺殿松齢自貞庵主」という戒名をもつ島津義弘の菩提寺である妙円寺を参詣すること。
伝統の儀式は『妙円寺詣り行事大会』として行なわれています。
鹿児島三大行事は、妙円寺詣りのほか、『赤穂義臣伝輪読会』(鹿児島市/1月20日前後の土曜)、『曽我どんの傘焼き』(鹿児島市/旧暦5月28日頃の土曜=7月中旬~下旬)。
妙円寺詣り行事大会|日置市|2024 | |
開催日時 | 2024年10月26日(土)〜10月27日(日)、毎年10月第4日曜とその前日 |
所在地 | 鹿児島県伊集院町徳重1786 |
場所 | 徳重神社 |
関連HP | 日置市公式ホームページ |
電車・バスで | JR伊集院駅から徒歩5分 |
ドライブで | 南九州自動車道伊集院ICから約2.5km |
駐車場 | 臨時駐車場(500台/無料)を利用 |
問い合わせ | 日置市総務企画部商工観光課 TEL:099-248-9409/FAX:099-273-3063 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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