毎年4月第3日曜、愛知県田原市伊良湖町の伊良湖神社で『おんぞまつり』(御衣祭)が執り行なわれます。蚕糸を織って、伊勢神宮の御衣(おんぞ)料に献じたのが始まりで、かつては神宮(伊勢神宮)の『神御衣祭』と同じ旧暦4月14日に斎行されていましたが、現在では4月第3日曜に変更されています。伊良湖神社の参道には露店が並んで賑わいます。
伊勢神宮の神領、御厨だった歴史を今に伝える祭り
渥美半島は、中世に伊勢神宮に農産物などを奉納する伊良湖御厨(いらごみくりや)があった場所。
御衣とは衣服のことで、『おんぞまつり』も、三河産の蚕糸を、織り目の荒い布「荒妙」(あらたえ)に織り、伊勢神宮の御衣(おんぞ)料に奉納したのが始まり。
伊良湖神社も外宮(豊受大神宮)から禰宜(ねぎ)が来て神事が執り行なわれていました。
『おんぞまつり』当日は、地元では針やはさみを手にしない習わしがあります。
ちなみに渥美半島中央部に田原市神戸町という地名が残されるのも、そこが神宮の神領だった証です。
中世にはここで産したものを、海上交通で伊勢へ運んでいました。
伊良湖神社『おんぞまつり』|田原市 | |
開催日 | 毎年4月第3日曜 |
所在地 | 愛知県田原市伊良湖町 |
場所 | 伊良湖神社 |
関連HP | 田原市公式ホームページ |
ドライブで | 東名高速道路豊川ICから約53km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 伊良湖市民館 TEL:0531-34-2755 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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