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篠島大名行列|南知多町

篠島大名行列(南知多町)

1月3日〜1月4日、南知多町の三河湾に浮かぶ篠島(しのじま)で『篠島大名行列』が行なわれます。八王子社(男性神「オジンジキサマ」)から女性神を祀る神明神社への神渡りの神事。八王寺社の男神と神明神社の女神が、一年に一度の逢瀬となるのですが、この神霊の道中を守る行列が『篠島大名行列』です。

オワタリが始まると島中の電気が消灯!

扮装した厄男が行列する『篠島大名行列』は1月3日13:00頃、前浜(ないば)海岸を通過。
二列の隊列を組んだ状態で奴踊りを舞います(篠島では高校生になると、舞を習うことが義務付けられています)。
1月4日の本祭を前に、1月3日の18:00頃、オジンジキサマと呼ばれる神霊(男性神)を、八王子社から神明社へ迎えます(このオワタリの様子を見ることは固く禁じられています、オワタリの最中は宿泊先の室内でじっとしている必要があります)。
オワタリが始まると島中の電気が消灯します(地元の電力会社が完全に送電を停止)。
到着にあわせて神明神社では太鼓が打ち鳴らされますが、それを合図に島民は競って神明神社に参拝するのです(参拝が早ければ早いほど御利益があるとのこと)。

大名行列は1月4日の本祭の昼からが本番。
途中、オジンジキサマは浜の決められた場所で舞を舞います。
舞を終えたオジンジキサマは厄年の男たちが立てたオタナギサマ(御神木)の所へと歩みを進め、ここでも同様の舞を舞います。
さらに祭場で下帯姿厄男がオタナギサマ(御神木)を手に入れるために激しいもみ合いを始めます。
倒れたオタナギサマをそのまま3度引き回してから海へ流します(オタナギサマに厄を移し、厄を海に流します)。
オタナギサマが海へと流れると、オジンジキサマは八王子社へと向かうのです。

八王子社の創建は諸説ありますが、鎌倉時代中期、海上交易のある伊勢の箕曲大社(みのわじんじゃ)から勧請されたと伝わる古社です。
神明神社は、古代、倭姫命(やまとひめのみこと)が天照大神を伊勢に祀り、一帯を巡視したとき、篠島の風光明媚なこと、人情があついことなどから御神界と定め荒御魂を祀ったのが創始と伝わる古社。
伊勢神宮との結ぶつきも深く、神明神社と八王子社は、伊勢神宮の用材で社殿の改築が行なわれています。

篠島大名行列|南知多町
開催日時 1月3日11:00~、1月4日12:30~
所在地 愛知県知多郡南知多町篠島
場所 神明神社、八王子社、前浜海岸
関連HP 篠島観光協会公式ホームページ
電車・バスで 名鉄河和線河和駅から名鉄海上観光船乗船河和港から30分、または師崎港から高速船7分で、篠島港
ドライブで 南知多道路豊丘ICから約5.6kmで師崎港、高速船7分で篠島港
駐車場 師崎港公共駐車場(193台/有料)を利用
問い合わせ 篠島観光協会 TEL:0569-67-3700
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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