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牛原山「あじさいの丘」でアジサイが開花|松崎町

牛原山「あじさいの丘」

西伊豆、静岡県松崎町にある牛原山町民の森は、平成16年7月に放送された人気ドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS/主演・山田孝夫)のロケ地として使用された場所。「あじさいの丘」では、放送終了後に植栽されたあじさいが例年6月中旬に見頃を迎えます。

「あじさいの丘」は西伊豆屈指の絶景スポット

松崎の町並みと海岸を眼下に

松崎市街の南にそびえる牛原山は、標高236mのなだらかな山。伏倉地区から山頂直下まで車道(農道牛原線)も通じています。

牛原山の総面積は約150ha。山裾を取り巻くように北に那賀川、南に岩科川が流れ、山頂からは町の中心街や駿河湾、はるかに富士山、南アルプスも望めるロケーションです。最近では西伊豆の夜景スポットとしても注目を集めています。

山上一帯は牛原山町民の森として整備され、560種の草木が茂り、40種の野鳥が観察できます。
展望台、2つの芝生広場、梅園、あじさいの丘、若山牧水記念碑などがあり、遊歩道で結ばれています。

山麓から伊那下神社から登る、長八記念道(650m/所要1時間)、山口バス停からの金沢遊歩道、伊那上神社からの絹の道(1200m/45分)、浄泉寺から仏の小道・絹の道を経由する(1100m/40分)などのハイキングコースが整備されています(荒れている場合もあるので入山にあたっては事前に確認を)。

まだまだあります! 松崎町のアジサイスポット

那賀川沿いに咲くあじさい

松崎町の中心を流れる那賀川沿い(しんしま橋から南郷橋)の約3kmの区間には、3000本のアジサイが植栽され、6月に入ると花を咲かせます。

河川沿いには遊歩道やベンチも整備され、アジサイの花を愛でながらの散策が楽しめます。
さらに石部地区ではアジサイの原種といわれるガクアジサイ(両性花のまわりに中性花の咲いた様子を額縁にたとえたもの)が山に自生しています。

松崎と若山牧水の関係とは!?

若山牧水は、大正9年2月9日、東京を発って沼津に1泊した後下田行きの船に乗船。
戸田を過ぎるとひどい風と波となり、阿良里の港から先は欠航となります。
やむなく仁科村浜町という所で2泊。

2月12日、浜町から松崎に出てさらにバスと徒歩で湯ヶ野温泉に到達し1泊。13日には雪の天城峠を越えて湯ヶ島温泉に辿り着いています。

牧水は、松崎から下田に向かうバスの故障を直す間(婆娑羅峠越えの道と推測されます)、石菖(セキショウ)の群生を見つけます。

「乗合自動車の故障の直されるあひだ、私はツイ道ばたを流れてゐる渓の川原に降り立つて待つてゐた。洪水のあとらしい荒れ白んだ粒々の小石の間に伸びてゐる真青な草を認めて、フト幼い頃の記憶を呼び起しながら摘み取つて嗅いで見ると正しく石菖であつた。五つ六つから十歳位ゐまでの間夏冬に係らず親しみ遊んだ故郷の家の前の小川がこの匂ひと共に明らかに心の底に影を浮べて来た。私の生まれた国も暖い国であるが、なるほどこの伊豆の風物は一帯に其処に似通つてゐる事などもなつかしく思ひ合はされた。」(『雪の天城越』)と感嘆し、
「幾年か見ざりし草の石菖の 青み茂れり此処の溪間に」と歌っています。
この歌は第13歌集『くろ土』に収録されています。

牛原山「あじさいの丘」でアジサイが開花|松崎町
開催日時 見頃は例年6月中旬頃
所在地 静岡県賀茂郡松崎町宮内
場所 牛原山「あじさいの丘」
関連HP 松崎町観光協会公式ホームページ
ドライブで 東名高速道路沼津ICから約85km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 松崎町観光協会 TEL:0558-42-0745
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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