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「日本の棚田百選」宇坪入の棚田(長野県小諸市)

小諸市の菱野地区にある宇坪入の棚田は、戦国時代から江戸時代には築き始められたという歴史ある棚田。棚田の周りは石積みで、「日本棚田百選」にも選定されています。棚田ができる以前には「菱野牧」と呼ばれる朝廷の牧場で、南北朝時代には菱形城も築かれています。

中世に石を積んで棚田を築いた先人の努力を見学!

菱野集落は集落の中心地が標高850mほど。宇坪入の棚田は標高900m〜950mほどの高原に細長く続いています。
平安時代には朝廷の「菱野牧」(牧=官営の牧場)だった地で、豊富な湧水に恵まれ、林業、炭焼きなどの生産が盛んでした(信濃国には16の官牧があって、佐久郡には長倉牧・塩野牧・菱野牧・望月牧と4ヶ所の御牧がありました)。
中世になると堰を築いて水を貯め、石を積んで棚田を築きました。

中世の地頭(じとう)の館と推測される跡地や菱形城跡なども残されています。

菱野集落へは国道18号平林交差点、または浅間サンライン菱野交差点から菱野温泉方面に上るのがわかりやすいアクセスです。車は菱野公民館に停めるのがおすすめです。
ちなみに、浅間サンライン菱野交差点一帯(菱形城橋があります)が南北朝時代の城郭遺構だと推測される菱形城跡です。

中世に積まれ、維持されてきた石積みにも注目
宇坪入の棚田
名称 宇坪入の棚田/うつぼいりのたなだ
所在地 長野県小諸市菱平宇坪入
電車・バスで しなの鉄道小諸駅からタクシーで20分
ドライブで 上信越自動車道小諸ICから約4km
駐車場 菱野公民館駐車場を利用
問い合わせ 小諸市農林課 TEL:0267-22-1700
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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