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湯殿山参籠所・御神湯

湯殿山参籠所・御神湯

山形県鶴岡市田麦俣、出羽三山のひとつ、湯殿山に鎮座する湯殿山本宮への参道途中、大鳥居・湯殿山駐車場近くにあるのが、湯殿山参籠所(ゆどのさんさんろうじょ)。宿泊、精進料理が味わえるほか、御神湯に入浴ができ、登拝前後の立ち寄り場所としても絶好です。日帰り入浴も可能。

「生まれかわりの旅」の最後を、霊湯で締めくくる

浴室には丹生都日女神を祀る神棚が

水を祀る丹生水上神社から湧き出る源泉温度18度の炭酸泉を源泉にした沸かし湯が、御神湯。
浴室には水神、丹生都日女神(にうつひめのみこと)が祭神として祀られているのも参籠所の神湯ならでは。

入浴の作法としては、まずは浴室の神棚(丹生都日女神)に一礼を。
古来、出羽三山信仰では、羽黒山、月山、湯殿山の三山を巡ることが「生まれかわりの旅」といわれていました。
羽黒山は現世利益(げんぜりやく)を叶える現在の山、月山は祖霊が鎮まる過去の山、そして湯の湧く湯殿山は生命の誕生を表す未来の山で、まさに現在、過去、未来が完結することで「生まれかわり」を意味しています。
羽黒山では明治5年の修験宗廃止令が出されるまで、年に4回入峰修行(にゅうぶしゅぎょう)を行なう『四季の峰』(春の峰、夏の峰、秋の峰、冬の峰)が行なわれていましたが、その羽黒修験道では「三関三渡の行」(さんかんさんどのぎょう)といわれたのが、この「生まれかわりの旅」にあたります。
出羽三山の力を求めて全国から修験者(山伏)たちが集まったのは、まさに生まれ変わりのため。

江戸時代には、「西の伊勢参り、東の奥参り」(太陽の神である伊勢を詣でるのなら、月の神様の月山にも参詣しよう)と遠方からも多くの人が出羽三山を目指したのです(芭蕉も『奥の細道』途中で訪れています)。

神聖な山の霊気に包まれて三山の神仏に祈りを捧げることで、身も心もリセットされて明日への新たな生命力に満たされる湯殿山信仰の「生まれ変わり」の時を過ごすことができる、霊湯が湯殿山参籠所・御神湯です。
時間が許すなら、湯殿山参籠所に宿泊し、山伏たちが味わった精進料理に舌鼓をうち、御神湯で生まれ変わりを。

事前予約で味わえる「ゆめみ膳」
湯殿山参籠所・御神湯
名称 湯殿山参籠所・御神湯/ゆどのさんさんろうじょ・ごしんゆ
所在地 山形県鶴岡市田麦俣六十里山7
関連HP 湯殿山参籠所公式ホームページ
ドライブで 山形自動車道湯殿山ICから約14km
駐車場 200台/無料
問い合わせ 湯殿山神社 TEL:0235-54-6133/FAX:0235-54-6143
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

湯殿山神社

出羽三山の一つ湯殿山は、標高1500mで月山に連なり、湯殿山神社はその北側の渓流の畔に鎮座する神社。六十里越街道から湯殿山有料道路に入り、終点の駐車場から徒歩かシャトルバスを利用。御神体は湯がこんこんと湧き出す茶褐色の巨大な岩で、「語るなか

 

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