日本三名水は、孝行息子の伝説で知られ、養老という年号まで生んだ養老の滝・菊水泉(岐阜県)、吉野の修験者も愛飲したごろごろ水(洞川湧水群/奈良県)、名水を愛飲し、300歳まで生きたという武内宿禰(たけしうちのすくね)の伝説が残る香椎宮・不老水(福岡県)です。
養老の滝・菊水泉|岐阜県
所在地:岐阜県養老郡養老町高林1298-2 (養老公園内)
硬度:養老の滝34.0mg/l、菊水泉84mg/lの軟水
pH:pH9.4の弱アルカリ性
特徴:ミネラル成分を豊富に含み、とくにカルシウムイオンが平均値の2倍ほど含有
内容:環境省の名水百選に選定
養老元年(717年)9月、元正天皇は美濃國へ行幸し、養老の滝の名水の孝行息子の伝説を耳にして感銘を受け、養老に改元したという歴史ある名水
養老の滝は飲用不可
ごろごろ水(洞川湧水群)|奈良県
所在地:奈良県吉野郡天川村洞川
硬度:64mg/l〜81mg/lで、軟水
pH:pH7.7でほぼ中性
特徴:炭酸カルシウムが豊富に含有
内容:洞川湧水群として環境省の名水百選に選定
カルスト地形(石灰岩地帯)から地下水が洞窟の中をゴロゴロと音を立てて流れるのが名の由来
豊富な水は、ブナの原生林、植林された吉野杉などが涵養し、修験者(しゅげんじゃ)や山で暮らす人々ののどを潤してきた湧水
水温も10度〜12度と低く美味
香椎宮・不老水|福岡県
所在地:福岡県福岡市東区香椎4-16-1
硬度:56.0mg/lの軟水
pH:pH6.8で中性
特徴:ミネラル濃度が高く、重炭酸イオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオンを多く含有
内容:環境省の名水百選に選定
この水を飲むことで、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇に仕え300歳まで生きたという伝説の人物が武内宿禰(たけしうちのすくね)
古三紀層の丘陵と沖積低地の間にある段丘の砂礫層から湧き出す水だと推測
香椎宮の飛び地境内にあり、湧出量も減少しているため、採水できる時間と量が限られています
日本三名水とは!? | |
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