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松山城・天守

往時の天守が残る全国現存12天守のひとつが松山城・天守で国の重要文化財。松山城は津山城(岡山県津山市)、姫路城と並び「日本三大平山城」に数えられますが、勝山(城山)山頂の本丸に位置するのが天守。創建当初は五重の天守だったと伝わりますが3代藩主・松平定行(徳川家康の甥)の治世に現在の三重に改築されています。

現存12天守で唯一の三つ葉葵の瓦紋に注目を!

松平久松家初代となる松平定行時代に築城された三重三階地下一階の層塔型天守は、1784(天明4)年の元旦に落雷で焼失したので、1820(文政3)年から再建工事に着手し、なんと35年もの歳月をかけて幕末の1854(安政元)年に落成した3代目となります。
1854(安政元)は、ペリー来航の翌年。
日本の城郭建築史上、最後に建てられた天守になっています。

天守は、本壇の地盤面からさらに4m高く石垣を築いた天守丸の上に築かれ、その中央に建っています。
天守、小天守、隅櫓を渡櫓で結んだ天守の構造は、連立式天守の典型となっています。
往時の天守への登城は、内庭に面する玄関から玄関多聞を経て。
現在の天守内部の階段は、観光用に築かれたもの。

徳川家康の血統である親藩大名・松平久松家の普請によるため、用材も欅また栂の一級品。
狭間や石落とし、高石垣などを巧みに配して攻守の機能にすぐれた造りになっている点に注目を。
しかも三つ葉葵の瓦紋があるのは現存天守で唯一だからお見逃しなく。

日本三大平山城&日本三大連立式平山城
日本三大平山城
平野の中にある山や丘陵に築城された城が平山城です。
姫路城(兵庫県姫路市)、津山城(岡山県津山市)、松山城(愛媛県松山市)

日本三大連立式平山城
平山城の中でも典型的な連立式天守を持つ3つの名城が選ばれています。
和歌山城(和歌山県和歌山市)、姫路城(兵庫県姫路市)、松山城(愛媛県松山市)

松山城・天守
名称 松山城・天守/まつやまじょう・てんしゅ
所在地 愛媛県松山市丸之内1
関連HP 松山市城山公園ホームページ
電車・バスで JR松山駅から道後温泉行き伊予鉄道市内電車で10分、大街道下車、徒歩5分
ドライブで 松山自動車道松山ICから約6km
駐車場 松山城駐車場(20台/有料)・松山市役所前地下駐車場(290台/有料)
問い合わせ 松山城総合事務所 TEL:089-921-4873
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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