愛媛県大洲市内子町にある大洲市立の凧のミュージアムが、五十崎凧博物館(いかざきたこはくぶつかん)。五十崎は、「ガガリ」と呼ばれる刃物を備えた凧を上げ、相手の糸を切り合う『いかざき大凧合戦』(毎年毎年5月5日に開催)で有名です。
和紙と大凧合戦の里・五十崎にある凧のミュージアム
五十崎凧博物館は、和紙の産地としての歴史を有する内子町で、世界中から収集した凧を展示する凧のミュージアム。
常時400点の凧が展示されるほか、「ガガリ」などの珍しい道具やいかざき大凧合戦』の資料が公開されています。
日本や中国の凧は絵や細工を凝らしたものが多いのに対し、欧米は機能性重視のものが多いのが特徴とのこと。
『いかざき大凧合戦』は400年の歴史をもつ愛媛県の無形民俗文化財に指定される伝承行事。
生まれてきた子供が元気で健やかに成長するようにと将来を祝福し、大凧に子供の名前を書いて空高く舞いあげたことに由来する行事です。
『いかざき大凧合戦』は五十崎側と天神側に分かれ、川をはさんで対戦。
「ガガリ」という刃物を糸に取り付け、大凧が相手の糸を切りあう空中戦を展開します。
合戦中凧がからんだまま地上に落下した際、相手方の糸に手をかけたり、根付より5m以内に入って引っ張ってはならないなど特有のルールもありますが、一般の参加も可能。
五十崎では、以前は『凧喧嘩』と呼び、五月の節句も端午の節句といわず凧節句と称していたのだとか。
ちなみに小田川の美しい水から作られる手漉き和紙の大洲和紙(五十崎和紙)は、国の伝統的工芸品に指定。
大洲和紙が、現在のようなかたちで生産されるようになったのは江戸時代中期のこと。
五十崎凧の発祥は定かでありませんが、大洲和紙の歴史とととも歩んできたと考えれば、400年の歴史ということになります。
五十崎凧博物館 | |
名称 | 五十崎凧博物館/いかざきたこはくぶつかん |
所在地 | 愛媛県喜多郡内子町五十崎甲1437 |
関連HP | 五十崎凧博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR内子駅から徒歩25分 |
ドライブで | 松山自動車道内子五十崎ICから約1.7km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 五十崎凧博物館 TEL:0893-44-5200/FAX:0893-44-5202 |
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