愛媛県北宇和郡松野町にある中世の山城が、河後森城(かごもりじょう)。四万十川の支流・広見川、さらにその支流の堀切川、鰯川の3河川に囲まれた丘陵という天然の要害を利用し、本郭など9の郭(くるわ)を山上に配した大規模な山城で、続日本100名城に選定されています。国の史跡。
予土国境に位置する山城は、続日本100名城に選定
予土国境(よどこっきょう)、つまりは伊予国(現・愛媛県)と土佐国(高知県)の国境に位置し、慶長19年(1614年)、伊達秀宗(だてひでむね=伊達政宗の長男)が、宇和島藩を立藩するとその支城に。
元和元年(1615年)の一国一城令で廃城になっています。
慶長9年(1604年) 、河後森城の天守を板島城(現・宇和島城)に移築し、月見櫓として再生したという伝承もあります(現在、本郭部分には石垣のみ残されています)。
発掘調査では、もともとあった堀切を活用して石垣を築くなど、中世という群雄割拠の時代から、羽柴秀吉による四国平定、天下統一に向けての時代への変遷(中世から近世への変遷)が遺構からも確認されています。
環境整備事業が行なわれ、土塁や堀切などが保存整備され、西第十曲輪馬屋などが復元されています。
車利用の場合は、風呂ヶ谷駐車場が登城口となっていて、西第十曲輪馬屋(続日本100名城スタンプ設置)まで徒歩15分。
JR利用の場合は、JR予土線・松丸駅を起点に徒歩30分で、西第十曲輪馬屋。
河後森城 | |
名称 | 河後森城/かごもりじょう |
所在地 | 愛媛県北宇和郡松野町富岡 |
関連HP | 松野町公式ホームページ |
電車・バスで | JR松丸駅から徒歩30分 |
ドライブで | 松山自動車道三間ICから約16km |
駐車場 | 風呂ヶ谷駐車場(10台/無料) |
問い合わせ | 松野町教育課 TEL:0895-42-1118/FAX:0895-42-1391 |
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