愛知県瀬戸市の瀬戸焼の中心地、洞(ほら)地区にある、連房式登り窯が瀬戸本業窯の洞本業窯(ほらほんぎょうがま)。登り窯の一種で、本業製品(江戸時代後期になって瀬戸に登場した「新製焼」の磁器に対し、旧来からの陶器を本業と呼ぶ)を焼成した窯で、一里塚本業窯と市内2ヶ所のみ現存する貴重な窯です。
連房式登窯が現存
全長14m、最大幅7m。3つの焚き口、4つの部屋を有する連房式登り窯で、現存するものは昭和24年に再建された窯。
昭和54年5月以降焼成をしていませんが、次の焼成のための松割木(燃料)、窯道具のツク、タナ板などが備わっています。
瀬戸本業窯自体は、江戸時代から続く窯元で、人間国宝・水野半次郎の工房です。
今は8代目の水野雄介氏が本業焼を継承し、予約で陶芸教室も実施。
見学は自由(工房にひと声かけて見学を)。
「窯垣の小径」の北端に位置するので散策途中にぜひ寄り道を。
愛知県道33号瀬戸設楽線沿いの一里塚地区にある一里塚本業窯(瀬戸市一里塚町27、名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅から徒歩20分、瀬戸市マルチメディア伝承工芸館から徒歩10分)にも登窯が現存し、洞本業窯と同様に瀬戸市の指定文化財となっています。
洞本業窯(瀬戸本業窯) | |
名称 | 洞本業窯(瀬戸本業窯)/ほらほんぎょうがま(せとほんぎょうがま) |
所在地 | 愛知県瀬戸市東町1-6 |
電車・バスで | 名鉄瀬戸線尾張瀬戸駅から徒歩20分 |
ドライブで | 東海環状自動車道せと赤津ICから約4km |
駐車場 | 窯垣の小径駐車場(30台/無料、9:00〜17:00) |
問い合わせ | 洞本業窯(瀬戸本業窯) TEL:0561-84-7123 |
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