愛知県豊明市前後町仙人塚、桶狭間古戦場伝説地の東1kmほどの住宅地にある塚が戦人塚。桶狭間の戦いの戦死者を供養した塚と伝えられ、豊明市側にある桶狭間古戦場伝説地とともに、国の史跡になっています。現在でも桶狭間合戦の際に戦死者を引導焼香し葬ったという曹源寺の住職が供養し続けています。
今川軍の戦死者が埋葬されたと推測される塚
曹源寺二世・快翁龍喜(かいおうりゅうき)和尚は、塔頭(たっちゅう)・東光庵の明窓宗印和尚に命じて村人とともに戦傷者を収容し介護、戦死者(2500人)を塚を築いて各所に葬ったと伝えられています。
名古屋市のベッドタウンとして発展したため、宅地開発で塚の多くは失われてしまいましたが、駿河塚とよばれた塚は現存し、戦人塚として今も供養が続けられています(豊明市の『桶狭間古戦場まつり』にあわせ、6月第1土曜に供養が行なわれています)。
塚の上にある供養碑は、元文4年(1739年)に百八十回忌の供養として建立されたもの。
戦死者は今川勢が2500人ほど、織田勢は830人ほどと伝えられ、戦人塚は駿河塚とよばれていたことからも今川軍の戦死者が埋葬されたと推測できます。
ちなみに、桶狭間の戦いの決戦の地、つまりは今川軍の本陣があった場所に関しては、豊明市と名古屋市で、熾烈な論争が続いています。
昭和12年に文化庁が、江戸時代から今川義元本陣跡と戦死場所と伝承されていた豊明側の史跡を調査、さらに古文書・古地図などを検討し、国指定史跡にしています。
それが桶狭間古戦場伝説地です。
戦人塚 | |
名称 | 戦人塚/せんにんづか |
所在地 | 愛知県豊明市前後町仙人塚1737 |
関連HP | 豊明市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 名鉄前後駅から徒歩11分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 豊明市生涯学習課 TEL:0562-92-8317 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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