愛知県知多郡南知多町、知多半島の先端・師崎沖の三河湾に浮かぶ篠島(しのじま)。その南端に位置するのが太一岬・キラキラ展望台で、恋人の聖地にも認定されています。篠島は神宮(伊勢神宮)とも深い関わりがあり、実は鳥居の建つ太一岬も伊勢神宮遥拝所。
篠島南端の岬は、伊勢神宮の遙拝所
太一岬の鳥居から正面の海の彼方(南西方向、35kmほど先)には、伊勢神宮があり、ここから遥拝できる仕組み。
篠島にある御贄干鯛(おんにえひだい)調整所は、6月、12月の『月次祭』(つきなみさい)、10月の『神嘗祭』(かんなめさい)の際に奉納用の御幣鯛(おんべだい)という干鯛を作る神聖な場所で、今も伊勢神宮の所有する地。
第11代の垂仁天皇の皇女・倭姫命(やまとひめのみこと)が篠島を訪れた際、身が締まって甘い鯛を気に入ったことが起源とされ、奉納は1000年以上続いているのです。
篠島は伊勢国・志摩国と三河国、さらに東国を結ぶ海上交通の要衝で、南北朝時代の延元3年・建武5年(1338年)には、南朝方・後醍醐天皇の皇子・義良親王(のりよししんのう=後の後村上天皇)が東国に向かう途中、難破して篠島に流れ着いたと伝えられています。
島の中心に鎮座する神明宮は、宝亀2年(771年)、伊勢神宮の建物の部材を下賜されて創建したという古社。
現在の社殿も20年に一度の式年遷宮で下賜される古材で造られています。
実は太一岬・キラキラ展望台の鳥居も、伊勢神宮遥拝所ということで神宮の古材を再利用しているのです。
女の神様を祀る神明神社と、男の神様の八王子社があり、双方を参拝すると、恋愛成就のご利益があるということで、恋人の聖地ということに。
篠島港からはハイキングコースのような山道を30分ほど歩いてようやく到達するポイントのため、篠島海水浴場に「恋人の聖地サテライトスポット」としてモニュメントが設置されています。
太一岬・キラキラ展望台 | |
名称 | 太一岬・キラキラ展望台/たいちみさき・きらきらてんぼうだい |
所在地 | 愛知県知多郡南知多町篠島鯨浜17-18 |
関連HP | 篠島観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 篠島港から徒歩30分 |
問い合わせ | 篠島観光協会 TEL:0569-67-3700/FAX:0569-67-3700 |
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