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新居城(旭城)

新居城(旭城)

愛知県尾張旭市城山町、名鉄瀬戸線・尾張旭駅の北西、城山公園一帯が、旭城。尾張旭市唯一の総合公園として整備され、展望タワーの「スカイワードあさひ」、鉄筋コンクリート造りの模擬天守「旭城」も建っていますが、応安7年(1374年)、水野良春(みずのよしはる)が築城したと伝えられる新居城の城跡です。

室町時代の城跡で、水野氏の城館

南北朝時代に志段味郷(しだみごう=名古屋市守山区の北半分)を領有した水野氏の居館として建てられた中世の城館。
北西に長池、北東に山田池があり、その間の丘陵の先端に築かれた城館で、東西南の三方は湿地という天然の要害でした。

南北朝時代には護良親王(もりよししんのう)とともに南朝方の拠点・吉野山に籠もり、各地を転戦、その後、志段味郷に戻り、康安元年(1361年)にはあらたに南側を開拓して新居村とし、応安7年(1374年)、新居城を築いたと伝えられます。

水野良春は、城を築いたとされる応安7年(1374年)に没し、自らが開いた退養寺(現・尾張旭市新居町)に葬られています(退養寺に位牌と供養塔が現存)。

水野良春が城館を築いたのは退養寺の西200mほどの場所で、現在城山公園となっている場所に新城を築いたのは水野良春の子孫、水野宗国(みずのむねくに)で、長禄4年(1460年)頃のこと。
水野宗国は、大森城主尾関氏を攻めて大森村と新居村を含む25ヶ村を支配しています。

室町時代の城跡ということで遺構も失われ、土塁と堀がわずかに残されるだけで、旭城と称した模擬天守は、歴史的な背景もない単なる観光施設です(旭城は実在せず、天守風展望施設の名称です)。

本丸は城山の西斜面、現在の弓道場の東にあり、テニスコートとして整備された場所がかつての二の丸にあたります。
中世の城館の土塁は、弓道場の東の本丸跡に確認でき、掘割の深さは5m、幅8mほどだったことがわかっています。

ちなみに戦国時代、徳川家康の家臣として活躍した水野氏との関係性はよくわかっていません。

新居城の城跡一帯は城山公園として整備
新居城(旭城)
名称 新居城(旭城)/あらいじょう(あさひじょう)
所在地 愛知県尾張旭市城山町長池下4502
関連HP 尾張旭市公式ホームページ
電車・バスで 名鉄尾張旭駅から徒歩15分
ドライブで 東名高速道路守山スマートICから約5km
駐車場 城山公園駐車場(83台/有料)を利用
問い合わせ スカイワードあさひ TEL:0561-52-1850
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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