歴史ある名鐘のうち、その大きさも日本屈指というもののなかから選ばれたのが日本三大梵鐘。知恩院、東大寺、方広寺の3つの梵鐘で、あくまで選者不明の通説ですが、内容的にも異論がない巨大な名鐘です。ちなみに、日本一巨大な鐘は、蓮華院誕生寺奥之院の梵鐘ですが、重さでは知恩院や方広寺の鐘が勝っています。
知恩院
所在地:京都府京都市東山区林下町400
鋳造年:寛永13年(1636年)
大きさ:総高3.3m(1丈8寸)、口径2.8m(9尺2寸)、厚さ30cm(9寸5分)、重量70t(1万8000貫)
備考:大鐘楼は国の重要文化財、除夜の鐘は僧侶17人がかりで鳴らすダイナミックなもの
「南無阿弥陀仏」の名号と鋳造者の銘があるのみ
東大寺
所在地:奈良県奈良市雑司町406-1
鋳造年:天平勝宝4年(752年)、その後修理が行なわれています(修理銘あり)
大きさ:総高3.86m、口径2.71m、重量26.3t
備考:「奈良太郎」とも呼ばれる名鐘で鐘楼は国宝
1月1日0:00〜先着順に8名ほどの組になって鐘を撞くことが可能(例年12月31日の22:30頃整理券と鳴る刷り物を配布、合計800名ほどが参加可能)
方広寺
所在地:京都府京都市東山区大和大路通七条上ル茶屋町527-2
鋳造年:慶長19年(1614年)
大きさ:総高4.12m、口径2.227m、厚さ27cm、重量82.7t
備考:「国家安康」「君臣豊楽」の銘が豊臣家を滅亡させる重大事件(方広寺鐘銘事件)へ発展
京・三条釜座の名古屋三昌鋳造の鐘は国の重要文化財
日本三大梵鐘とは!? | |
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