千葉県野田市、「野田市の醸造関連遺産」として経済産業省の近代化産業遺産にも認定される醤油蔵が昭和7年築のキッコーマン煉瓦蔵。正式名は野田工場製造第3部れんが蔵。内部には、杉材の仕込み樽が72本並べられている。レンガの蔵は仕込みの際に温度、湿度を調節するのに最適なのだとか。
醪(もろみ)の熟成に1年を費やす煉瓦の蔵
使用される杉樽の大きさは高さ2m、直径2.6mもあり、1リットルパック8300本分の醤油が可能。
向かいにある上花輪歴史館(高梨氏庭園)は、大正6年には、茂木家、堀切家(流山)とともに「野田醤油株式会社」を設立し、現在のキッコーマン発展の基礎を築いた高梨家の邸宅を再生したミュージアム。
庭園は、昭和の作庭としては全国初の国の名勝「高梨氏庭園」にも指定されています。
野田の醤油醸造の歴史は、野田市郷土博物館で詳しく解説されていますが、郷土資料館に隣接する野田市市民会館も大正13年築、醤油醸造家・茂木佐平治家の邸宅を再生したもの。
キッコーマンの創立者でもある茂木、高梨両家が設立した興風会が昭和4年に建築した興風会館(大森茂設計)は、国の登録有形文化財に指定。
野田市駅と醤油醸造を支えた江戸川との間には、流山街道も通り、醤油で発展した野田の歴史を今に伝える文化ゾーンになっています。
キッコーマン煉瓦蔵 | |
名称 | キッコーマン煉瓦蔵/きっこーまんれんがぐら |
所在地 | 千葉県野田市上花輪567 |
電車・バスで | 東武野田線野田市駅から徒歩15分 |
ドライブで | 常磐自動車道柏ICから約10km |
駐車場 | なし |
問い合わせ | キッコーマンもの知りしょうゆ館 TEL:04-7123-5136 |
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