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小松寺

小松寺

千葉県南房総市千倉、安房グリーンライン沿いの山中にある子宝・安産のご利益で有名な真言宗智山派の名刹、小松寺。寺伝によれば文武天皇の御代に修験道の祖である役小角(えんのおづの/役行者)が草庵を建てたのが始まりで、養老2年(718年)、役小角の古蹟を調べ、檀特寺と称し創建。

本尊・薬師如来は子宝・安産にご利益が

天長8年(831年)、円仁(慈覚大師)は山王権現(比叡山の山岳信仰と神道、天台宗が融合した神仏習合の神で、天台宗の鎮守神)を祀り、天台宗となったと伝えられます。
つまり、この地が、古来、山岳信仰の霊地だったことが由緒からもよくわかります。

延喜20年(920年)、安房国司・小松民部正壽(こまつみんぶまさかず)が七堂伽藍を整えて檀特山医王院巨松寺とし、その後も天台宗は35代まで続き、現在の住職(真言宗)は49代目となっています。
結界門があるなど神仏習合の名残りもあり、霊地としての雰囲気を漂わせています。

本尊の薬師如来は秘仏で、子宝・安産にご利益があると伝えられ、御守り(護符)の授与も(郵送も受け付け)。
毎月8日は、薬師如来の縁日で、11:30頃〜護摩が焚かれています(1月8日は、『初薬師護摩供』、12月8日は『納め薬師』)。
また、お盆の8月14日~15日には、明治時代初期に制作されたと推定される16幅の掛け軸『地獄極楽絵図』を展示公開が行なわれています。
「人は死んだらどこへ行くのか」という死者の行方に始まり、野辺送り、三途の川、諸悪の裁き、西方極楽浄土まで霊魂不滅の世界を示し、地獄に落ちないためにも、現世での善行を心がけることを訴えているのだとか。

銅造十一面観音坐像(東京国立博物館に寄託)は、国の重要文化財。
 応安7年(1374年)の銘がある梵鐘は、千葉県の文化財に指定。

小松寺の周辺はマテバシイなどの茂る貴重な原生林が残り、千葉県の自然環境保全区域に指定されています。
また、カエデ類の茂る小松寺は南房総では数少ない紅葉の名所としても知られ、例年11月下旬~12月上旬に紅葉の見頃を迎えます。

小松寺の背後の尾根には、かつての巡礼道で、千倉の高塚山に続く大貫古道が通じており、現在は、地元の人の手で、ハイキングコースに整備されています。

小松寺
名称 小松寺/こまつじ
所在地 千葉県南房総市千倉町大貫1057
関連HP 小松寺公式ホームページ
電車・バスで JR内房線千倉駅からタクシーで10分
ドライブで 富津館山自動車道路富浦ICから約14km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 小松寺 TEL:0470-44-2502
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

房総の絶景紅葉スポット 小松寺|千葉県南房総市

寺伝によれば文武天皇の御代(683年~707年)、役小角(えんのおづぬ=役行者)の創建と伝われる南房総屈指の古刹が小松寺。南房総を支配した里見一族、そして徳川の朱印寺であったと伝えられている真言宗智山派の古刹。モミジ、カエデ、イチョウが色づ

 

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