サイトアイコン ニッポン旅マガジン

酒の井

酒の井

千葉県印旛郡酒々井町(しすいまち)、佐倉街道・酒々井宿にある町名・地名の由来にもなったという孝子酒泉(こうししゅせん)の物語を今に伝える古井戸が、酒の井。その説話の円福院神宮寺は廃寺となり、その跡地に「酒の井」が復元されています。

酒々井町の町名の由来にもなった酒の井を復元

貧乏で酒の買えない孝行息子が井戸の水が酒になっていることを見つけるというもので、よく似た話が養老の滝伝説。

中世に麻賀多神社(まかたじんじゃ)の別当(神社を管理する寺)だった円福院神宮寺が、奉納する御神酒(おみき)を醸すため、井戸の水を使っていたことを背景に、鎌倉時代に武士の子弟の教科書である『十訓抄』(じっきんしょう)に記される養老の滝説話と融合して「酒の井」の説話(霊異記)が生まれたのだと推測できます。
こうした仏教説話を喧伝(けんでん)することで、仏教へと庶民を導いたのです。
酒々井町教育委員会の話では、鎌倉時代から室町時代にはすでにあった説話ということで、室町時代の応永14年(1407年)頃には、「須々井」(すすい)という地名が記録されているとのこと。

ただし、歴史的には、印旛沼の畔で湧き水があったことから、しゅすい(出水)が、酒酒井、酒々井となったと考えるのが自然で、16世紀頃にはすでに酒々井と記されるようになっています。
江戸時代以降、酒々井が定着し(発音は「すすい」、「しゅすい」)、明治7年にも「しゅすい」と読ませていたという記録が残ります。
町制施行の明治22年、なぜか「しすい」町が誕生したのです。

円福院神宮寺跡には、平成18年〜平成19年に酒々井区の有志らによって復元された井戸、門などがあり、「酒の井の碑」が立っています。
残念ながら井戸は枯れてしまい、現在では他の井戸から給水。

酒の井
名称 酒の井/さけのい
所在地 千葉県印旛郡酒々井町酒々井
関連HP 酒々井町公式ホームページ
電車・バスで JR・京成酒々井駅から徒歩20分
問い合わせ 酒々井町生涯学習課 TEL:043-496-5334
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

酒々井駅

千葉県印旛郡酒々井町にあるJR成田線の駅が、酒々井駅(しすいえき)。京成酒々井駅とは徒歩で15分ほどと離れていますが、ともに関東を代表する難読駅名になっています。江戸時代には成田詣で栄えた佐倉街道・酒々井宿が往時の町の中心で、駅からは徒歩で

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了