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ぎゅぎゅっと佐倉歴史館

ぎゅぎゅっと佐倉歴史館

千葉県佐倉市、京成佐倉駅北口に近いミレニアムセンター佐倉2階にあるのが、ぎゅぎゅっと佐倉歴史館。江戸時代の佐倉城跡と城下の文化財は日本遺産「北総四都市江戸紀行」に認定される「歴史のまち」佐倉の魅力をダイジェストして紹介するミュージアムで、散策の前にぜひお立ち寄りを。

城下町散策の前にまずは知識をインプット

近世の佐倉城は有名ですが、佐倉市内には、縄文時代後期〜晩期の井野長割遺跡(いのながわりいせき/盛土遺構が現存)や戦国時代の本佐倉城(もとさくらじょう/「続日本100名城」)が国の史跡に指定され、印旛沼を背景にした地に、城下町として発展した近世そして現代へと繋がる古代から刻まれた歴史があることがわかります。

ぎゅぎゅっと佐倉歴史館では、井野長割遺跡から出土した縄文土器、古墳時代の石枕、臼井城(うすいじょう)から出土した呪い(まじない)に使われた墨書土器(ぼくしょどき=土器に文字や記号を墨書したもの)、佐倉城の模型、佐倉藩士が作り上げた火縄銃などの資料や、佐倉市の歴史を解説したパネルなどが展示されています。

館内は第1章「佐倉の原始時代」、第2章「古墳の葬送儀礼と村の祭祀」、第3章「奈良・平安時代の中心地 高岡遺跡群」、第4章「中世武家の興亡と佐倉」、第5章「江戸を支え、江戸と結ばれた城下町佐倉」、第6章「城下町から連隊のまち、そして歴史・文化のまちへ」の順で一巡できる仕組み。

入館も、駐車料金も無料なので、佐倉散策の前に立ち寄って、知識をインプットしておくには絶好の存在で、見逃してしまうにはあまりに惜しい施設です。

佐倉散策のキーワードは、「江戸を支えた佐倉」

館内の展示、第5章「江戸を支え、江戸と結ばれた城下町佐倉」、にある「江戸を支えた」というのは、日本遺産「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」-佐倉・成田・佐原・銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群-の重要なコンセプトにもなっていて、佐倉散策のキーワードのひとつ。

江戸時代、利根川東遷により発達した水運(その中継地点が佐原)と江戸に続く街道を利用して江戸に東国の物産を供給し、江戸の暮らしや経済を支えたのが、北総地域。
江戸幕府もその地勢的な重要性から、佐倉に有力な譜代大名を配し(幕末に開国へと導いた開明老中・堀田正睦など老中8名)、江戸と佐倉間の佐倉街道も整備し、新勝寺への成田詣にも使われました。
さらに佐倉藩は、治水に取り組み、印旛沼に河岸(かし=港)を設け、舟運を利用して藩の特産品などを江戸に運んでいます。

ぎゅぎゅっと佐倉歴史館
名称 ぎゅぎゅっと佐倉歴史館/ぎゅぎゅっとさくられきしかん
所在地 千葉県佐倉市宮前3-4-1 ミレニアムセンター佐倉 2階
関連HP 佐倉市公式ホームページ
電車・バスで 京成電鉄京成佐倉駅からすぐ
ドライブで 東関東自動車道佐倉ICから約7km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 佐倉市教育委員会教育部文化課 TEL:043-484-6192
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

本佐倉城

千葉県印旛郡酒々井町本佐倉と佐倉市大佐倉の境界に位置する将門山に築かれた中世の城が、本佐倉城(もとさくらじょう)。文明年間(1469年~1486年)、下総(しもふさ)守護・千葉輔胤(ちばすけたね)が築城し、千葉氏の本拠だった城で、国の史跡に

佐倉武家屋敷群

下総台地と印旛沼の低湿地からなる千葉県佐倉市は、江戸幕府防衛の拠点として佐倉城が築城され、のちに房総最大、堀田氏11万石の城下町として栄えた地。旧河原家、旧但馬家、旧武居家の3棟が建ち並ぶのが佐倉武家屋敷群。江戸時代後期に建てられた中級武士

佐倉城跡(佐倉城址公園)

鹿島川と高崎川の合流点、小高い台地に築城された佐倉城。千葉県にある数少ない近世城郭の遺構で「日本100名城」に選定。佐倉城は、1610(慶長15)年、徳川家康の命を受け江戸幕府防衛上の拠点として土井利勝(どいとしかつ)が小見川領から佐倉領に

 

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