千葉県市原市月崎、小湊鐵道月崎駅近く、東へ走る清澄養老ライン・千葉県道172号(大多喜里見線)から北側に入る道にあるのが、永昌寺トンネル。明治31年に開削された全長142m、幅3.1mの素掘りのトンネルで、車両の侵入は禁止されています。
五角形に掘削されるのは崩落防止のため
抗口は五角形で将棋の駒を思わせる形状(観音掘りの隧道)で、市原市内では柿木台第一トンネル(明治32年開通)と同様に、荷車道(馬車道)として開削された当時のままに残される貴重な隧道です。
養老川周辺の上総層群は、砂岩泥岩互層のため素掘りのトンネルが数多く掘削されていますが、五角形で掘削するのは、崩落しやすい岩のため、上部が将棋の駒のように尖っていることで、トンネルの上部の圧力が左右に分散し、崩落を防ぐという古来の知恵なんだとか。
養老渓谷では「2階建てトンネル」として知られる向山トンネルもあるので、素掘りのトンネル巡りを楽しむことができます。
永昌寺トンネル | |
名称 | 永昌寺トンネル/えいしょうじとんねる |
所在地 | 千葉県市原市月崎 |
電車・バスで | 小湊鐵道月崎駅から徒歩6分 |
ドライブで | 圏央道木更津東ICから約15km |
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