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中華料理店密度(人口比)1位の県は、意外にも東北に! TOP10を紹介 

令和5年に公表された総務省統計局の「令和3年経済センサス‐活動調査」と令和2年国勢調査のデータによれば、人口1000人あたりの「中華料理店の数」は、山形県が1位でTOP10に岩手県を除く東北5県がランクイン。10位の長野県が中部日本ですが、それ以外はすべて東日本です。

ラーメン消費量は、山形市と新潟市がツートップ

中華料理店のなかにはラーメンや餃子の専門店から本格中華、町の中華屋さんまで包括されていますが、TOPの山形県の県庁所在地、山形市のラーメン(中華そば)の年間支出額(外食)は、例年全国首位。
「山形市周辺では夏も冷やしラーメンを食べる習慣があり、かなりラーメン好き、中華好きだと思われます」(山形市の観光関係者の話)。
この冷やしラーメン、いわゆる冷やし中華ではなく、冷たいスープに中華そばという組み合わせ。
元祖は山形市の「栄屋本店」といわれています。

東北で中華のイメージはあまりないかもしれませんが、山形県内でも各市町村、大正時代や昭和初期からの老舗中華料理店も多いのだとか。

長野県、山形県、秋田県、新潟県などは「満洲移民」送出県(満蒙開拓への送出人数が多い県)で、満州などからの引き上げ者が戦後中華料理、餃子店を始めたというケースも多いのだと想像できますが、ランク外の熊本県や岐阜県なども「満洲移民」送出県なのでそれだけが大きな理由とは思えません。

山形県の観光関係者に話を聞くと、「山形ではそばを家で打つ文化が古くからあったため、家では作れないラーメンのほうがご馳走な感じ」とのこと。
それが証拠に、山形県ではそば店でもラーメンが当たり前のようにメニューにあり、注文する人も多いのだとか。
山形の「鳥中華」は、そば屋のまかない飯から生まれたものなんだとか。

同様に新潟も米文化で、「外食はラーメン」という人が多いとのこと。
そうしたことから県庁所在地のラーメン消費量では、山形市と新潟市がツートップになっているのです。

山形の鳥中華

中華料理店密度(人口比) TOP10

順位都道府県名中華料理店密度
(人口1000人あたり)
中華料理店数
1位山形県0.659704
2位栃木県0.5501063
3位東京都0.5207307
4位山梨県0.519420
5位新潟県0.4901079
6位福島県0.486891
7位秋田県0.478459
8位宮城県0.4521040
9位青森県0.450557
10位長野県0.435890
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