6月15日は欧亜国際連絡列車が運行開始の日、生姜の日、真言宗が定める弘法大師御誕生祭(いろは祭)、暑中見舞いの日、新潟県長岡市が定める米百俵デー、そして紀州鉄道開業の日、千葉県民の日、明治三陸大地震の日、千葉ポートタワー開業の日、栃木県民の日になっています。
欧亜国際連絡列車が運行開始
明治45年6月15日、新橋〜金ヶ崎(敦賀港)に寝台車を連結した1・2等専用の「欧亜国際連絡列車」(日本におけるボート・トレインの始まり)を週1便運転開始。
敦賀港でウラジオストクへの船に連絡、そしてシベリア鉄道でヨーロッパへという国際連絡運輸が始まりました。
下りは夜行急行列車、上りは特別急行列車に東京駅〜米原駅間で併結される形によって運行が開始されています。
これにより、1枚のきっぷで東京とヨーロッパが旅できるように。
日本とヨーロッパを結ぶ最短ルートが誕生しました。
生姜の日
石川県金沢市の生姜の神を祀る波自加弥神社(はじかみじんじゃ)で『波自加弥大祭』(生姜祭り)が齋行される日のため、永谷園が生姜の日に制定しました。
生姜(しょうが)・山椒(さんしょう)・山葵(わさび)などかんで辛いもの、などの古語が薑(はじかみ)。
波自加弥神社によれば生姜は、神功皇后の三韓征伐の折、武内宿禰(たけしうちのすくね)が朝鮮半島より医薬としての我が国に伝えたとのこと。
古代には金沢周辺は生姜の産地だったと推測されています。毎年6月15日の「波自加弥大祭」(生姜祭り)では、参詣者には清められた生姜湯が振る舞われます。
弘法大師御誕生祭(いろは祭)
真言宗では空海(弘法大師)の誕生日をこの日と定めています。
弘法大師(空海)ゆかりの寺では、誕生日に因んだ行事が執り行なわれます。
宝亀5年(774年)、讃岐国多度郡屏風浦(現・香川県多度津町)あるいは善通寺(善通寺市)で生誕と伝えられる空海ですが、実は、生誕地も生誕日も定かでありません。
真言宗では空海(弘法大師)の誕生日を6月15日と定めていますが、この日は、中国密教の大成者である不空三蔵の入滅の日。
法多山尊永寺『青葉祭(弘法大師ご生誕祭)』|袋井市
静岡県袋井市の法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)で『青葉祭(弘法大師ご生誕祭)』が行なわれます。
「遠州三山」のひとつ、法多山尊永寺は、空海(弘法大師)ゆかりの高野山真言宗に属し、厄除観音として知られています。
青葉祭は、空海(弘法大師)の誕生日を祝う行事です。
紀州鉄道紀州鉄道線開業
「日本一短いローカル私鉄」といわれる紀州鉄道は、昭和6年6月15日、御坊駅〜御坊町駅(現・紀伊御坊駅)間が開業。
今も今も往時の設備も使用して運行されていることから、「紀州鉄道及び旧御坊臨港鉄道廃線部分」として、土木学会選奨土木遺産にもなっています。
暑中見舞いの日
昭和25年6月15日、郵政省が初めて「暑中見舞用郵便葉書」を発売しました。
明治三陸大津波
明治29年6月15日の明治三陸地震による明治三陸大津波が発生。岩手県内だけで死者1万8158人を数える大きな被害を生み出しています。
米百俵デー
新潟県長岡市は国漢学校新校舎開校の日(明治3年6月15日)にちなみ、平成8年に6月15日を米百俵デーに制定しています。
毎年6月15日に「米百俵デー市民の集い」と銘打った記念式典を開催し、米百俵賞の贈呈式と講演会を実施しています。
幕末に長岡藩の財政は藩士の食事もままならないほど窮乏。
この状況を知った支藩の三根山藩は長岡藩に100俵の米を贈りますが、長岡藩の大参事・小林虎三郎は米を士族に分け与えず、窮乏したときこそ教育が大事と、学校を建設。
国漢学校新校舎が完成したというワケなのです。
「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」これが、有名な小林虎三郎のせりふ。この物語は山本有三『米百俵』などに小説化もされ、「米百俵の精神」という言葉になり、内閣総理大臣だった小泉純一郎が、小泉内閣発足直後の国会の所信表明演説で引用されて有名になりました。
山本有三の戯曲「米百俵」を歌舞伎座で上演した時の一場面を、ブロンズの像で再現した「米百俵の群像」もハイブ長岡前につくられています。
千葉県民の日
明治6年6月15日印旛県と木更津県が合併し、県庁を旧両県の境界の千葉郡千葉町(現・千葉市中央区本千葉町)に設置して千葉県が誕生しました。
「県民が、郷土を知り、ふるさとを愛する心をはぐくみ、共に次代に誇りうる、より豊かな千葉県を築くことを期する日」として昭和59年に「千葉県民の日」が制定されています。
千葉ポートタワー開業
昭和61年6月15日、千葉県民500万名突破を記念して千葉港(千葉ポートパーク)に千葉ポートタワーが開業。
栃木県民の日
明治6年6月15日栃木県(現・栃木県南部)と宇都宮県(現・栃木県北部)が合併して、栃木県が成立、県庁が栃木町に置かれました。
「県民一人ひとりが、郷土を見直し、理解と関心を深め、県民としての一体感と自治の意識をはぐくみ、より豊かな栃木県を築きあげることを期する日」として「栃木県民の日」が制定されています。
伊佐須美神社『あやめ祭』|会津美里町
毎年6月15日~7月5日、福島県会津美里町の伊佐須美神社あやめ苑で『あやめ祭』が開催されます。
東北随一を誇る、150種、10万株ものあやめが咲き誇ります。
期間中には野点、舞踊、ダンスなど様々な神賑行事が行なわれ、30万人にも及ぶ参拝者を集めます。
期間中、神社周辺に交通規制も実施されます。
6月15日生まれの有名人は?
日本画家・平山郁夫、タレントの伊東四朗、斎藤清六、歌手の細川たかし、早苗ネネ(じゅん&ネネ)、岩崎良美、たけし軍団・ラッシャー板前、バレーボールの大林素子、ゴルフの上田桃子ほか。
6月15日の誕生花は?
カーネーション、ひなげし、野バラ
明日は何の日? 昨日は何の日?
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag