9月5日は、青森県(弘前県)誕生の日、95(クリーン・コール)の語呂合わせで石炭の日(クリーン・コール・デー)、国民栄誉賞の日、城崎温泉駅開業、小説『宮本武蔵』がラジオ放送開始の日、碓氷馬車鉄道開業、そして行事で滋賀県高島市の白髭神社で秋季大祭『白鬚まつり(なるこまいり)』です。
青森県(弘前県)誕生
明治4年9月5日、弘前県、黒石県、斗南県、七戸県、八戸県、館県の合併により、弘前県が成立。
これは現在の青森県の県域と同じです。
直後に県庁が青森市に移り、青森県が誕生します。青森県では県民の日を定めていないためとくに行事は行なわれていません。
石炭の日(クリーン・コール・デー)
95(クリーン・コール)の語呂合わせで、通商産業省(現・経済産業省)の呼びかけで、一般社団法人日本鉄鋼連盟、一般社団法人セメント協会、 日本製紙連合会、電源開発株式会社などが制定。
供給安定性と経済性に優れた石炭は現在電力量の3割を担っています。
実は石炭の消費量は近年伸びているのです。
そんななか石炭の環境への影響を抑える技術(クリーン・コール・テクノロジー/Clean Coal Technology=石炭を効率的に使用し環境負荷を抑える技術)は、アジア諸国でも導入の動きがあります。
国民栄誉賞の日
昭和52年9月3日に通算ホームラン数の世界最高記録(756本)を樹立した王貞治の偉業を讃え、初の国民栄誉賞が贈られ、9月5日に授賞式が行なわれました。
賞の運用は昭和52年8月30日に内閣総理大臣(福田赳夫内閣)決定された国民栄誉賞表彰規程に従って行なわれています。
その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」と規定されています。
小説『宮本武蔵』がラジオ放送開始
昭和14年9月5日、NHKラジオで吉川英治の新聞小説『宮本武蔵』の朗読が開始されました。
朗読したのは徳川夢声です。
『宮本武蔵』は昭和10年8月23日〜昭和14年7月11日まで朝日新聞に連載。当時、宮本武蔵は講談の世界だけに存在する「荒唐無稽」な人物。
武蔵が戦った相手は、吉岡一門と佐々木小次郎を除けば名もない武芸者ばかりだから 、武蔵は言われるほど強くはなかったという悲名人説を作家・直木三十五(なおきさんじゅうご)らが唱えていました。
菊池寛が反論し、海音寺潮五郎は「武蔵名人説」を採用。
こうして文壇を分かつ両説に結果としてピリオドを打ったのが吉川英治の新聞小説『宮本武蔵』だったというわけです。
この『宮本武蔵』は、漫画『バガボンド』(井上雄彦/『モーニング』連載)などとして現代に継承されています。
日露戦争の講和条約「ポーツマス条約」締結
1905年(明治38年)9月4日(日本時間では9月5日15時47分)、アメリカ・ニューハンプシャー州ポーツマス近郊のポーツマス海軍造船所で、ポーツマス条約締結。
日本全権は外務大臣・小村寿太郎、ロシア全権は大臣委員会議長のセルゲイ・ウィッテでした。
足尾鉄道(現・わたらせ渓谷鐵道)上神梅駅、神戸駅、水沼駅開業
大正元年9月5日、足尾鉄道の大間々町駅(現・大間々駅)〜神土駅(現・神戸駅)の開通で、上神梅駅、神戸駅、水沼駅開業。
上神梅駅には足尾鉄道時代の駅舎(昭和初期に増築)、プラットホームが現存し、国の登録有形文化財に指定されています。
神戸駅(ごうどえき)は関東屈指の難読駅名で、存する駅舎、上りプラットホームは国の登録有形文化財に指定。
水沼駅は、水沼駅温泉センターを併設し、日帰り入浴を楽しむことができるという異色の駅舎で、「関東の駅百選」にも選定されています。
城崎温泉駅開業
明治42年9月5日、鉄道院の豊岡駅〜城崎駅(現・城崎温泉駅)間の開通で、現在の城崎温泉駅が開業しています。
アール・デコ調の駅舎は大正14年完成、昭和24年大改築のもので、「近畿の駅百選」にも選定。
碓氷馬車鉄道開業
中山道随一の難所だった碓氷峠越え。
信越本線の横川駅前から碓氷峠を越えた直江津線(現・しなの鉄道線)軽井沢駅までの間を結ぶ、碓氷馬車鉄道が明治21年9月5日開業。
明治26年4月1日、碓氷峠を越える官営鉄道線の開業で廃止されるまで、人と物資を運んでいます。
ウォルター・ウェストン(Walter Weston)の『日本アルプスの登山と探検』(原題:Mountaineering and Exploration in the Japanese Alps)には、明治24年に碓氷馬車鉄道で峠を越え、浅間山に登ったことが記されています。
白髭神社秋季大祭『白鬚まつり(なるこまいり)』|高島市
近江最古の歴史を誇るという白鬚神社の秋季大祭。
例祭は春が5月3日、秋が9月5日〜9月6日ですが、秋季大祭は『白鬚まつり(なるこまいり)』として有名。
子どもが数え年で2歳になった際に、その子を連れて白鬚神社に参拝すると、大神から名前を受けることができます(拝殿前で受付を行ない、本殿で宮司から賜名が渡されます)。
9月5日生まれの有名人は?
棟方志功、俳優・若林豪、ノーベル生理学医学賞の利根川進、歌手でタレントの小松みどり、『バットマン』のマイケル・キートン、俳優・草刈正雄、俳優・江藤博利(ずうとるび)、俳優・仲村トオル、お笑い芸人(サンドウィッチマン)の伊達みきお、女優・吉野公佳、お笑い芸人(ロバート)の山本博、フィギアスケートの金妍兒(キム・ヨナ)ほか。
9月5日生まれの誕生花は?
エルム、コスモス、鶏頭(けいとう)
明日は何の日? 昨日は何の日?
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