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受話器が2つのレア公衆電話「デュエットフォン」が川崎市に!

デュエットフォン

受話器が2つあり3者同時通話が可能という珍しい公衆電話が「デュエットフォン」。日本に数台しかない公衆電話ですが、そのうちの1台が川崎市中原区役所前にあり、「わざわざ見に来る人もいる」ということに。2022年には中原区制50周年を記念して樹木型オブジェの電話ボックスを改修、照明器具も設置されています。

スマホでは当たり前? 3人同時に通話ができる珍しい公衆電話

日本の電話事業100周年を記念し、中原区役所との共同事業として1990年度に中原区役所敷地内に設置されたのが、「デュエットフォン」。
日本の電話事業100周年記念事業で数量限定で特別に製作されたうちの1台です。

過去には香川県、岩手県などにありましたが、通常の公衆電話に戻されている場合が多く、現存しているのは中原区役所前のほかは、島根県津和野市の乙女峠マリア聖堂敷地内にあるくらいです。
受話器が2つということで故障が多いのも撤去の理由になっています。
マリア聖堂敷地内では「一緒に受話器をとった男女は結ばれる」と地元の観光協会がPRしています。

災害時に役立つ公衆電話には法令に基づいた設置基準が!

公衆電話は2011年3月11日に起きた東日本大震災以降、災害時に有効な通信手段として、重要性が改めて注目されており、NTT東日本では、緊急時や災害時に備え、総務省告示(設置義務)に基づき、継続的な設置活動に取り組んでいるとのこと。

災害時を含む通信手段確保のため、市街地にあっては概ね500m四方、その他の区域にあっては概ね1km四方を設置対象エリアとして、法令に基づいた基準で設置されています。

今も現役! いろいろな公衆電話

新形赤電話機|1971年

年配の人には懐かしい公衆電話といえばこの通称「赤電話」。
料金投入は、一度に10円硬貨6枚まで可能。

MC-3P (アナログ公衆電話機)| 1986年

1982年に登場したテレホンカードを使って通話できる公衆電話機の小型軽量版。
今も設置台数が多く最も認知度の高い公衆電話機となっています。

金色の公衆電話機|1993年

1993年に皇太子さまと雅子さまのご成婚に際し、お祝いの意を込めてパレード沿道にあるすべての公衆電話の色を金色に塗り替えたもの。
現在は設置されていません。

DMC-7 (ディジタル公衆電話機) |1996年

大型ディスプレイを装備し、操作ガイダンスや通話先の電話番号、音量レベルなどを表示するディジタル公衆電話機。

デュエットホン|1996年

2つの受話器を備えた通称「デュエットホン」。
3人同時に通話ができる珍しい公衆電話で、1990年の電話開業100年記念に「遊び心で」製作。

MC-D8 (ディジタル公衆電話機) |2016年

ひと目で公衆電話とわかるグリーンのカラーリングで、大きく見やすいボタンや凸凹で分かりやすい投入口など、ユニバーサルデザインを採用しています。

受話器が2つのレア公衆電話「デュエットフォン」が川崎市に!
所在地 神奈川県川崎市中原区小杉町3-245
場所 川崎市中原区役所
電車・バスで JR武蔵小杉駅から徒歩7分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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