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東長寺(福岡大仏)

東長寺(福岡大仏)

福岡市地下鉄空港線祇園駅からすぐにある古刹が東長寺(とうちょうじ)で、山号は南岳山。寺伝では、806(大同元)年、唐から帰国した空海が、日本で最初に開いたといわれる真言密教の寺とされ、この西の地から、東に少しずつ広がるように願った、というのが名の由来とか。平成4年に日本最大の木造座像の「福岡大仏」が完成しています。

日本最大級の木造座像・福岡大仏

東長寺は、もとは博多の海辺(現在の呉服町周辺)にあったとされますが、焼失。
福岡藩2代藩主・黒田忠之(くろだただゆき=黒田長政の子)により現在地に移され、以来黒田家の菩提寺のひとつとなっています。
黒田忠之は、高野山真言宗を信仰し、菩提寺を父の禅宗寺院(臨済宗大徳寺派)の崇福寺ではなく、空海ゆかりの東長寺にしたのです。

境内には黒田忠之の墓である五輪塔をはじめ、平安時代後期の作と伝わる国の重要文化財・木造千手観音像(秘仏本尊)、明治の神仏分離以降、当地に移築された六角堂(福岡市の文化財)、福岡藩主黒田家墓所(2代藩主・忠之、3代藩主・光之、8代藩主・治高の墓所)などがあります。

この六角堂は、江戸後期に博多の商人・豊後屋栄蔵(博多上東町で売薬や漆問屋を営む)が名古屋から宮大工を招いて建てた仏殿。
豊後屋栄蔵は、太田万歳楼袖彦(おおたばんざいろうそでひこ)と通称される商人で、名古屋以西の商人より財を募り、名古屋の宮大工・8代伊藤平左衛門(いとうへいざえもん)が建てたのが六角堂です。

内部には六角形をした回転式の仏龕(ぶつがん=仏像や経典などを納めるためのもの)があり、ここに弘法大師像をはじめとする六体の仏像(弘法大師像・文殊菩薩像・地蔵菩薩像、薬師如来像・白衣観音像・北辰霊符神像)を安置。
毎月28日には開帳されています。
また大仏殿では高さ10.8mの「福岡大仏」を安置。
16.1mの高さをもつ光背には7仏や13仏も彫られ、後壁面には5000もの小仏が祀られています。
日本最大級の木造(檜造り)の釈迦如来坐像です。

境内には平成23年完成、塔高26mの五重塔も聳え立っています。

東長寺(福岡大仏)
名称 東長寺(福岡大仏)/とうちょうじ(ふくおかだいぶつ)
Tochoji Temple(Fukuoka Daibutsu/Fukuoka Great Buddha)
所在地 福岡県福岡市博多区御供所町2-4
関連HP 福岡市公式ホームページ
電車・バスで 福岡市営地下鉄空港線祇園駅から徒歩1分
ドライブで 福岡都市高速千代ランプから約900m。または、呉服町ランプから約1.2km
駐車場 30台/無料
問い合わせ 東長寺(福岡大仏) TEL:092-291-4459
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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