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遠見ヶ鼻(妙見埼灯台)

遠見ヶ鼻(妙見埼灯台)

北九州市若松区の若松北海岸にある岬が遠見ヶ鼻。西側に岩屋海水浴場、東に千畳敷と脇田海水浴場という風光明媚な場所で、海岸段丘の上に妙見埼灯台が建っています。江戸時代初期の寛永17年(1640年)には幕府の命で福岡藩の遠見番所が設けられ、異国船の密貿易船監視、難破船の救助に備えてた場所です。

妙見埼灯台は、関門海峡に抜ける船の安全を守る

島原の乱後、幕府は鎖国政策を採用し、福岡藩領内では姫島、西浦、相島(あいのしま)・大島、岩屋の5ヶ所に遠見番所を設置しています。
遠見ヶ鼻に置かれたのは岩屋遠見番所。

岩板(三紀層)の上に建つのが昭和41年初点灯の妙見埼灯台。
玄界灘から響灘を通り、関門海峡に抜ける船を見守り続けています。
塔高(地上〜塔頂)は、10.5m、水面から灯火までは25.7mで、光達距離は13.5海里(25km)となっています。

周辺に広がる岩場は、新生代古第三紀漸新世(3400万年 前〜2300万年前)に日本列島がアジア大陸から離れる前に大陸の中に湾入した暖かい浅い海で形成された芦屋層群とよばれる地層で、化石の宝庫になっています。

玄海国定公園に指定される遠見ヶ鼻には、妙見埼灯台のほか、御嵜神社(みさきじんじゃ)が建っています。
実はこの社(やしろ)、現在の灯台の場所に海に向かって鎮座していましたが、夫婦神のうちで男神が夕日に見とれてしまい、嫉妬した女の神様の八つ当たりで沖は遭難事故が続いたため、里人が現社地に遷して、しかも陸に向けて建てたのだとか。
現在では夫婦円満、縁結びの神様として親しまれています。

遠見ケ鼻は夕日の名所でもあり、県産スギ材を利用したベンチやテーブルを供えた遠見ヶ鼻休憩所も整備されています。

遠見ヶ鼻には「かんぽの宿北九州」もあり、旅の基地にも絶好です。

御嵜神社
遠見ヶ鼻休憩所
遠見ヶ鼻(妙見埼灯台)
名称 遠見ヶ鼻(妙見埼灯台)/とおみがはな(みょうけんざきとうだい)
所在地 福岡県北九州市若松区有毛
関連HP 北九州市公式ホームページ
ドライブで 北九州都市高速若戸大橋口ランプから約13km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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