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官営八幡製鐵所旧本事務所

官営八幡製鐵所旧本事務所

福岡県北九州市八幡東区にある明治32年築の建物が、官営八幡製鐵所旧本事務所。世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつ。筑豊炭田に隣接した八幡村の工場誘致が実り、官営八幡製鐵所の創業2年前に竣工したレトロな建物が現存しています。

官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペースから見学

明治30年6月1日、福岡県遠賀郡八幡村(現・北九州市)に官営製鐵所を開庁。
その中心的な施設となったのが、旧本事務所。

中央にドームを有し、シンメトリー(左右対称)のレンガ建築で、長官室、技監室、外国人顧問技師室などが設けられたまさに官営八幡製鐵所の中核施設。
国産の赤レンガ(イギリス積み)と白御影石のコントラストが美しい建物です。
外国人顧問技師室があるのは、当時、「鉄は国家なり」お合言葉で、国策事業としてドイツから最先端技術を導入していたため。

完成当初は計画通りの生産ができませんでしたが、日本の風土にあった高炉の改変、操業方法の改善などが行なわれ、操業開始から10年で事業化に成功。
その後の3度にわたる拡張計画が実施されたことで、鋼材生産が増大、日本の重工業化に多大な貢献をしています。

現在は、日本製鉄九州製鉄所構内にあるため非公開。
公道に官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペースと駐車場が設けられています。
官営八幡製鐵所旧本事務所眺望スペースには解説案内板、創業当時の古写真などが展示され、観光案内ボランティアガイドも常駐。
ただし、眺望スペース内での望遠レンズ、三脚などの大きな機材の使用は禁止されているのでご注意を。

世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のうち、官営八幡製鐵所関連は、旧本事務所のほか、北九州市内に修繕工場、旧鍛冶工場、遠賀川水源地ポンプ室 (中間市)がありますが、いずれも日本製鉄構内にあるため非公開で、公道に見学スペースが設けられているのが旧本事務所、遠賀川水源地ポンプ室 の2ヶ所です。

官営八幡製鐵所旧本事務所
名称 官営八幡製鐵所旧本事務所/かんえいやはたせいさくしょきゅうにほんじむしょ
所在地 福岡県北九州市八幡東区尾倉
関連HP 北九州市公式ホームページ
電車・バスで JRスペースワールド駅から徒歩10分
ドライブで 北九州都市高速枝光ランプからすぐ
駐車場 10台/無料
問い合わせ 北九州市企画調整局総務課世界遺産係 TEL:093−582−2922
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

遠賀川水源地ポンプ室

福岡県中間市を流れる遠賀川(おんががわ)の東岸に建つのが、遠賀川水源地ポンプ室。官営八幡製鐵所が鋼材の生産量の増大を背景に明治43年に築いた施設で、今も現役。世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産になっ

 

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