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南蔵院(篠栗町)

南蔵院(篠栗町)

福岡県糟屋郡篠栗町(ささぐりまち)にある高野山真言宗の寺が、南蔵院。境内に横たわる釈迦涅槃像(しゃかねはんぞう)は、ブロンズ製の涅槃仏としては、世界最大級。開運のご利益で有名な大黒天堂(出世大黒天)もあり、宝くじ当選祈願のパワースポットにもなっています。

ブロンズ製としては世界最大の釈迦涅槃像

江戸時代には高野山真言宗の篠栗四国霊場(篠栗四国八十八箇所=四国八十八箇所を真似た空海巡礼の地)の総本寺として繁栄しましたが、明治初年の廃仏毀釈の荒波を受け、明治19年、廃寺(霊場廃棄)に追い込まれています。
その後、熱心な信者の十数年にわたる嘆願の結果、明治32年9月、高野山から南蔵院を招致し再興。

現在では、篠栗四国八十八箇所は知多四国(知多半島にある知多四国八十八ヶ所霊場)、小豆島霊場(小豆島八十八ヶ所)とともに日本三大四国霊場にも数えられています。

注目の釈迦涅槃像は、全長41m、高さ11m、重さ300tという巨像。
南蔵院は、ミャンマー、ネパールなど東南アジアの子供たちに医薬品や文房具などを送り続けていましたが、その返礼として、昭和63年、 ミャンマー国仏教会議から、釈迦、阿難、目連の三尊仏舎利の贈呈を受け、その安置場所として平成7年に建立。
その翌年に、なんと林覚乗住職が『福岡ユニバーシアード協賛ジャンボ宝くじ』で1等前後賞1億3000万円に当選し、その10日後にはナンバーくじで560万円を射止めたことで釈迦涅槃像のご利益と話題になったのです(そのうち5000万円を最新型の救急車のための資金に寄付)。
寺だということをわきまえ、マナーを守って参詣を。

ちなみに、釈迦が弟子たちに見守られて、身を横たえ息を引き取る姿を表したのが釈迦涅槃像。
涅槃とはいわゆる死ではなく、煩悩の火を吹き消した入滅、入涅槃が正しい表現です。
涅槃仏には最後の説法をする目が開いている姿と、目を閉じたすでに入滅した姿がありますが、南蔵院の場合は入滅後。
釈迦の入滅後、56億7000万年後に弥勒菩薩が衆生を救済するというのが日本に伝わる大乗諸経典(大乗仏教)の教えです。

南蔵院(篠栗町)
名称 南蔵院(篠栗町)/なんぞういん(さかぐりまち)
所在地 福岡県糟屋郡篠栗町篠栗1035
関連HP 南蔵院公式ホームページ
電車・バスで JR城戸南蔵院前駅から徒歩5分
ドライブで 九州自動車道福岡ICから約9km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 南蔵院 TEL:092-947-7195
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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