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富士宮市狩宿で『狩宿さくらまつり』|2024

狩宿の下馬桜

建久4年(1193年)、源頼朝が「富士の巻狩り」を行なった際、源頼朝が馬からおりた所だと伝わる「狩宿の下馬桜」(かりやどのげばざくら)は例年、4月中旬に美しい花を咲かせます。
頼朝伝承から「駒止の桜」という名もある樹齢800年以上、枝張り14mのヤマザクラの老木。実は日本最古級のヤマザクラ(学名はアカメシロバヤマザクラ)で、昭和27年に「狩宿の下馬ザクラ」として国の特別天然記念物に指定されています。

ヤマザクラと菜の花の競演!

2024年4月13日(土)~ 4月14日(日)10:00~15:00、富士宮市狩宿で『狩宿さくらまつり』(狩宿の下馬桜開花)。
狩宿の下馬桜と、その周りを埋め尽くす菜の花が咲き誇る時期に開催されるイベントです。
源頼朝が「富士の巻狩り」を行なった際、本陣をおいたとされる井出館門前に特設舞台を設置し、田楽公演、劇団つくし他市内文化団体による舞台公演、少年少女合唱団などを披露されます。お茶会、短歌会、両日にわたってミニSL試乗体験、手すき和紙体験を実施。

ニッポン旅マガジンMEMO/源頼朝と「富士の巻狩り」

建久4年(1193年)5月8日〜6月7日、源頼朝は多くの御家人を集め、征夷大将軍たる権威を誇示するための軍事演習を実施。これが富士山麓で行なわれた「富士の巻狩り」です。『吾妻鏡』には「射手たる輩の群参、あげて計ふべからずと云々」とあり、数えきれないほどの御家人が参加したことがわかります。そのとき、頼朝が宿所を設置したのが白糸の狩宿です。現在の狩宿井出家とその周辺と推測されています(井出家は火災などにより往時の場所から移転しており、往時の館は隣接する元屋敷といわれる所で現在は水田になっています)。軍事演習の中心となった場所が、上井出・原・内野・人穴・猪之頭を中心とする富士宮市北部一帯。頼朝の前で勢子(鳥獣を追い出す係)の追い立てた獲物を馬上から弓で射るという実戦的な軍事訓練です。この「富士の巻狩り」の最中に、曽我十郎祐成と曽我五郎時致の兄弟が父の敵・工藤祐経を討った「曽我兄弟の仇討ち」が行なわれています。この巻狩りは、徳川家康の鷹狩りのルーツでもあり、富士宮市には日本に伝来した最初の鷹を富士山に放ったという記録が残されています。

富士宮市狩宿で『狩宿さくらまつり』|2024
開催日時 2024年4月13日(土)~ 4月14日(日)10:00~15:00
所在地 静岡県富士宮市狩宿98-1
場所 狩宿の下馬桜
関連HP 富士宮市公式ホームページ
電車・バスで JR富士宮駅から白糸の滝行きバスで25分、狩宿の下馬桜入口下車、徒歩10分
ドライブで 新東名高速道路新富士ICから約15.8km
駐車場 臨時駐車場を開設
問い合わせ 富士宮市観光協会 TEL:0544-27-5240
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

狩宿の下馬桜

富士宮市にある日本一ともいわれるヤマザクラ(山桜)の古木で国の特別天然記念物(学名アカメノシロバナヤマザクラ)。鎌倉に幕府を開いた源頼朝が1193(建久4)年、「富士の巻狩り」を行なった際、馬から下りたところというのが名の由来。下馬の際、桜

 

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