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全国の人気駅弁(1) 越前かにめし(番匠本店)

福井県福井市、明治29年7月15日に官設鉄道福井線の駅として開業の福井駅。開業から6年後の明治35年に駅弁の販売を開始したという老舗が番匠本店です。令和6年3月16日の北陸新幹線福井駅開業で注目される駅弁が、名物駅弁「越前かにめし」です。

セイコガニの炊き込みご飯の上に紅ズワイガニがのる

地元・福井では定番のセイコガニ

昭和36年、地元らしい特色のある駅弁をということで、福井県の特産である越前がに(ご当地ブランドの高級カニ)を使用した駅弁として誕生したのが「越前かにめし」。
当初は、カニをかたどった陶器の容器に越前がにの足の抜き身にグリンピースを散りばめた駅弁でしたが、昭和43年に陶器からプラスチック容器へ(カニのデザインは同じです)変更(後に製造のラインに対応して本体がスリムに)、さらに越前がにから紅ズワイガニ、セイコガニに変わりましたが、日本海沿岸で捕れるセイコガニ(雄の紅ズワイガニよりもひと回り小さい雌のカニですが、「内子」、「外子」と呼ばれる卵がたっぷりあることから、地元の人はむしろこちらを好んで食べています)を使うことで、手頃な値段と、味わいもアップ。

珍味として喜ばれるセイコガニの卵巣、カニみそ、赤身をほぐして炊き込んだご飯(炊き込みご飯)の上に、贅沢にも紅ズワイガニのほぐし身とズワイガニのコロ肉が敷き詰められています。
カニは、身や内臓に水分などが多く、傷みやすい食材のため、「カニの旨みや触感を損なわず、日持ちもするように独自の調理方法を採用している」とのこと。

「温め直すとさらに香りが引き立ち、一段と美味しさが際立つ」とのことで、新幹線に乗車する際に土産として買い求め(あるいはデパートの駅弁まつりなどで購入し)、家で電子レンジで温めて味わうのがおすすめとのこと。

冷凍「越前かにめし」、「食べきりサイズかにみそ」は、「宅配ほんのり便」で全国配送が可能(電話で注文するシステムです)。

自宅でチンして味わうとさらに美味
北陸新幹線が開業の福井駅
全国の人気駅弁(1) 越前かにめし(番匠本店)
関連HP 番匠本店公式ホームページ
問い合わせ 番匠本店 TEL:0776-57-0849/FAX:0776-57-0870
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

全国の人気駅弁(2) 牛肉どまん中(新杵屋)

平成4年7月1日の山形新幹線(東京駅〜山形駅間)開業にあわせて開発されたのが、米沢駅・新杵屋の駅弁、「牛肉どまん中」。山形県産米「どまんなか」を使い、その上に特製のタレで味付けした牛そぼろと牛肉煮をのせた牛丼風の駅弁で、今では全国駅弁の中で

全国の人気駅弁(3)いかめし(阿部商店)

北海道茅部郡森町、噴火湾に臨む函館本線・森駅の名物駅弁が、いかめし。元祖「森のいかめし」を名乗るように、戦時下の昭和16年、阿部商店の初代・阿部喜三男の妻・静子が、当時豊漁だったスルメイカに目をつけ、なかにご飯を詰めたのが始まりで、今では渡

全国の人気駅弁(4)稲荷寿し(壺屋)

愛知県豊橋市、東海道本線・豊橋駅の名物駅弁が、壺屋の稲荷寿し。もともと豊川の舟運を利用する旅人や船頭を相手に旅館を営んだ壺屋(明治2年創業)が、明治21年、東海道本線開業を見越して、豊橋駅前に旅館を開業、明治22年の豊橋駅開業とともに構内営

全国の人気駅弁(5)サンドウィッチ(大船軒)

明治32年、日本で最初にサンドウィッチを駅弁として発売したのが、東海道本線大船駅で駅弁を販売した大船軒。明治21年、大船駅前に旅館を開業した富岡周蔵(とみおかしゅうぞう)が、当時のハイカラな洋食だったサンドウィッチに目をつけ、明治32年2月

 

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