北野天満神社は、北野異人館の風見鶏の館を見下ろす高台に位置し、学問の神様・菅原道真を祀る神社。1180(治承4)年に、平清盛が大輪田泊(現在の兵庫港・神戸港西部)を眺める高台に都・福原京を築く、福原遷都に際して、鬼門鎮護のために京の北野天満宮から祭神の菅原道真の分霊を勧請して社殿を造営したのが始まり。
北野の地名の由来となる古社で平清盛が勧請
応仁の乱にかかわる兵庫の津焼き、戦国時代の花隈城攻めの戦火などに巻き込まれ、中世の社殿は残されていません。
現存する拝殿は、1724(寛保2)年の再建で神戸市の重要伝統的建造物。
現在は異人館の町として有名な北野の地名の由来ともなった古社で、絵馬などの授与品も揃っています。
鯉に水をかける手水は、「恋にかける」ことから恋愛成就の「水かけ祈願叶い鯉」と呼ばれています。
水に浸すと運勢が描き出るおみくじも。
学業成就・交通安全のランドセル御守など授与品も多彩。
北野天満神社の境内からは、今も神戸港、神戸の中心地・三宮を一望にします。
現在、異人館が建ち並ぶのは、開港後の来日外国人の増加による居留地の用地不足のため、明治政府は、1868年3月30日(慶応4年3月7日)、東は旧生田川、西は宇治川の範囲を限って日本人との雑居を認め、居留地から山手に延びる道を整備しました。
明治13年頃から眺めのいい北野村の雑居地に暮らす外国人が増えたのが、現在の北野異人館街のルーツです。
そんな時代も、北野村の鎮守社だったのが、この北野天満神社。
北野天満神社 | |
名称 | 北野天満神社/きたのてんまんじんじゃ Kitano-Tenman-jinja Shrine |
所在地 | 兵庫県神戸市中央区北野町3-12-1 |
関連HP | 北野天満神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR三ノ宮駅・阪神三宮駅・阪急三宮駅から徒歩15分 |
ドライブで | 阪神高速道路神戸線京橋出口から約3km。または、生田川出口から約1.5km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 北野天満神社 TEL:078-221-2139/FAX:078-251-5682 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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