兵庫県宍粟市(しそうし)波賀町、引原ダムのダム湖である音水湖(おんずいこ)を中心に広がる美しい渓谷が音水渓谷。音水川の源流部には「宍栗杉」と呼ばれる杉の天然林が48haにわたって広がり、林木遺伝資源保存林に指定されています。林野庁の「水源の森百選」や「ひょうごの森百選」にも選定。
「水源の森百選」にも選定の渓谷
周辺はたたたら製鉄が盛んで、製鉄用に胸高直径15cm以下の若い広葉樹を切り出したため、杉の育成が促進され美しい杉林と広葉樹の混淆林(針葉樹が7割を占める)が誕生(渓谷入口には製鉄時代の守り神、金山神社も鎮座)。
氷ノ山後山那岐山国定公園に指定される渓谷には、音水川の清らかな流れに沿って林道が設けられ、谷の奥深くまで車で到達できます。
森のなかに水音を響かせる明神滝は落差12mと規模は大きくないものの、周囲の緑に二筋になって落ちる瀑布が美しく映えます。
渓谷入口から明神滝までは2kmほどありますが、林道からは100mほどの距離。
春の新緑と秋の紅葉は兵庫県下随一といわれる見事なもの。
紅葉の見頃は例年10月下旬~11月上旬。
なお、冬季は積雪のため入山不可となり、グリーンシーズンでも落石により林道の通行が不能の時もあるので注意が必要。
渓谷には昭和43年まで波賀森林鉄道(大正11年開通)が走っており、往時には高低差210mのインクライン(傾斜鉄道)などもあり、木材搬出に活躍していました(廃線跡はサイクリングロード、遊歩道に転用)。
音水渓谷 | |
名称 | 音水渓谷/おんずいけいこく |
所在地 | 兵庫県宍粟市波賀町音水 |
関連HP | しそう観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR姫路駅から神姫バス山崎行きで山崎下車、戸倉行きに乗り換えて1時間、音水口下車 |
ドライブで | 中国自動車道山崎ICから約32kmで音水口 |
駐車場 | 明神滝入口の林道脇の駐車スペースを利用 |
問い合わせ | しそう観光協会 TEL:0790-64-0077/FAX:0790-64-5011 |
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