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祇園神社(神戸・平野)

祇園神社(神戸・平野)

兵庫県神戸市兵庫区上祇園町、大倉山公園の北、祇園山中腹に鎮座する古社が神戸・平野の祇園神社。地元では「平野の祇園さん」と呼ばれ、疫病除け・邪気退散の社として尊崇されています。疫病の流行は怨霊の仕業という中世の御霊信仰(ごりょうしんこう)を背景に、平安時代に創建された社です。

「平野の祇園さん」で、7月には『祇園まつり』も

平安時代の貞観11年(869年)、疫病が流行した京・北白川の東光寺(後に祇園に移り、祇園観慶寺感神院、現在の八坂神社のルーツ)に姫路・広峯牛頭天王社(江戸時代までは天王山増福寺、現在の広峯神社)に祀られる牛頭天王の分霊を勧請する際、神輿(みこし)が平野で1泊したのが、現在の祇園神社の社地だとされています。

社前から88段の石段を上がった先に社殿がありますが、平清盛は日宋貿易の繁栄を目的に大輪田泊を修築する際に、神社の裏山にあった潮音山上伽寺(ちょうおんざんじょうがじ)で、構想を練ったと伝えられています。
明治の神仏分離、廃仏毀釈までは、広峯牛頭天王社同様に、牛頭天王を祀る天王社で(牛頭天王は仏教、釈迦の生誕地に因む祇園精舎の守護神で、本地仏は薬師如来)、境内に本地仏(牛頭天王は仏が仮の姿で現れたもので、本来は仏=本地垂迹説)の薬師如来を祀る薬師堂がありました。
明治の神仏分離で、牛頭天王は、素戔嗚命(すさのおのみこと)として祀られています。
そんな歴史を秘めながら、今も神戸港方面の眺めはバツグン。

毎年7月13日~20日には『祇園まつり』も齋行されています。
境内やその周辺道路には200軒近くの露店が所狭しと軒を並べ、神戸で『祇園まつり』を楽しむことができます。

ちなみに潮音山上伽寺は七堂伽藍の大寺でしたが、源平の合戦で荒廃し廃寺に。
その潮音山という平清盛が付けたという山号を継ぐのが五宮町の東福寺です。

祇園神社(神戸・平野)
名称 祇園神社(神戸・平野)/ぎおんじんじゃ(こうべ・ひらの)
所在地 兵庫県神戸市兵庫区上祇園町12-1
関連HP 祇園神社(神戸・平野)公式ホームページ
電車・バスで 地下鉄大倉山駅から徒歩18分
ドライブで 阪神高速道路3号神戸線京橋出口から約4.4km
駐車場 境内駐車場を利用
問い合わせ 祇園神社 TEL:078-361-3450/FAX:078-361-3475
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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