兵庫県小野市にある高野山真言宗の寺、浄土寺。一帯は平安時代後期の久安3年(1147年)年頃、東大寺の荘園(東大寺領大部荘)となった。平氏の兵火によって焼失した東大寺を再建するため、大勧進職・俊乗房重源は、大部荘を東大寺再建の経済的拠点(東大寺別所)とし、浄土寺を建立。浄土堂(阿弥陀堂)は国宝です。
東大寺大仏殿再建の重源が浄土堂を建立
治承4年(1180年)、平重衡(たいらのしげひら)軍の南都焼き討ちで、東大寺大仏殿は焼失。
再興の大勧進(総責任者)として手腕を発揮したのが俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)です。
後白河法皇、九条兼実、源頼朝などの経済的な援助を仰ぎつつ、東大寺の別所を7ヶ所設置。
そのうちの播磨別所に築かれたのが浄土寺です。
浄土堂は、東大寺再建に用いた大仏様(天竺様)という技法を用いて建久8年(1197年)に建立。
重源は、宋に3度も渡っており、最新の建築技術なども有していたと推測され、浄土堂も重源の建立。
当時の大仏様をほぼ完全に伝える数少ない建築物で、国宝に。
堂内には、仏師・快慶作と伝わる巨大な阿弥陀如来と両脇侍立像(観音菩薩・勢至菩薩)が安置されていますが、この阿弥陀三尊立像ももちろん国宝です。
名称 | 浄土寺|小野市 |
所在地 | 兵庫県小野市浄谷町2094 |
関連HP | 小野市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 神戸電鉄小野駅からタクシーで10分 |
ドライブで | 山陽自動車道三木小野ICから約7km |
駐車場 | 50台/無料 |
問い合わせ | 歓喜院 TEL:0794-62-4318/宝持院 TEL:0794-62-2651 |
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