兵庫県三木市にある本山修験宗の寺、伽耶院(がやいん)。寺伝によれば、大化元年(645年)、孝徳天皇の勅願寺として、法道仙人が開基。法道仙人は天竺(インド)から牛頭天王(ごずてんのう)を携えて日本に渡来したと伝える伝説の仙人で、播磨国(兵庫県)には開基伝承が数多く、伽耶院もそのひとつ。
本堂、多宝塔、三坂明神社は国の重要文化財
平安時代には数十の堂宇、130余の坊舎を有して繁栄し、花山法皇の行幸もあったという名刹です。
天正6年(1578年)から2年にわたる羽柴秀吉の三木城攻め(三木合戦)の際、別所長治軍の陣が置かれたため城塞のような石垣を残して全山焼失。
中世まで大谿寺(だいけいじ)と称していましたが延宝9年(1681年)、後西上皇の勅で仏陀伽耶(ブッダガヤ=インドにある仏教の聖地)に因む伽耶院に改めています。
現存する堂宇は、江戸時代初めの再建。
正保3年(1646年)の建立と推測され本尊・毘沙門天立像(国の重要文化財)を祀る本堂、正保5年(1648年)築で豊前小倉藩主・小笠原忠真(おがさわらただざね)の寄進の多宝塔、慶長15年(1610年)建立の三坂明神社は国の重要文化財。
開山堂は、丹後峰山藩2代藩主・京極高供(きょうごくたかとも)の寄進。
行者堂は土佐藩2代藩主・山内忠義(やまうちただよし)の寄進。
例年、体育の日は関西一円の修験者が山伏姿で集結し、全山に法螺貝(ほらがい)の音がこだまします。
紅葉の名所でもあり、11月中旬~12月上旬が見頃。
伽耶院 | |
名称 | 伽耶院/がやいん |
所在地 | 兵庫県三木市志染町大谷410 |
関連HP | 伽耶院公式ホームページ |
ドライブで | 山陽自動車道路三木東IC |
駐車場 | 80台/無料 |
問い合わせ | 伽耶院 TEL:0794-87-3906/FAX:0794-87-3906 |
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