良質な粘土が採れることから瓦生産が盛んな淡路島。三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県)と並んで日本三大瓦に数えられる淡路瓦の産地。神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原IC前にある甍公園(いらかこうえん/南あわじ市)は、そのシンボルパーク。公園入口には、ジャンボモニュメントの「青海波ピラミッド」が築かれています。
淡路瓦を使った「青海波ピラミッド」に注目
青海波ピラミッドには瓦を7万9枚使用。
写真家で瓦師でもある山田脩二(やまだしゅうじ/瓦職人「カワラマン」)の作品。
トイレも建物全体を本葺瓦で葺いているという凝りようで、全体で11万557枚の瓦が惜しげもなく使われているのです。
遊歩道の壁に敷き瓦(遊歩道には瓦をリサイクルした煉瓦「淡路クレイブリック」を使用)を貼り、トイレ棟下の壁には、のし瓦を積み重ね、遠くから見ると、波打つ瓦の古墳に見えるような設計に。
西淡地区では家屋などにいぶし銀の淡路瓦(いぶし瓦の生産量は日本一)が使用され、御原橋(「瓦橋」/南あわじ市湊 )、慶野松原の「ふれ愛かわら舞台」など瓦を使ったアート作品も各地に展示されています。
淡路島での瓦の製造は、瓦伝来直後の6世紀末から始まっていたことがわかっていますが、現在の淡路瓦は江戸時代初期の慶長18年(1613年)、淡路洲本藩主・池田忠雄(いけだただかつ=父は播磨姫路藩主・池田輝政)が、由良成山城(ゆらなるやまじょう)を普請した際、父の治める播磨国から播州瓦の名工清水理兵衛を招いて瓦を焼いたのが始まり。
甍公園 | |
名称 | 甍公園/いらかこうえん |
所在地 | 兵庫県南あわじ市松帆西路 |
関連HP | 南あわじ市公式ホームページ |
ドライブで | 神戸淡路鳴門自動車道西淡三原ICからすぐ |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 淡路島観光協会 TEL:0799-22-0742/FAX:0799-24-4470 |
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