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明延鉱山探検坑道

明延鉱山探検坑道

兵庫県養父市(やぶし)、昭和62年に閉山した明延鉱山(あけのべこうざん)の世谷通洞坑を利用し、事前予約、ヘルメット着用、ガイド付きで坑内を見学できるのが、明延鉱山探検坑道。3日前までの予約でガイド付きでの見学が可能なほか、4月〜11月の第1日曜には「探検坑道日曜見学会」も実施しています。

世谷通洞坑の坑道をヘルメット着用で見学

大同4年(809年)に開坑し、奈良の大仏を作るために銅を献上したと伝わる歴史ある鉱山が、明延鉱山。
豊臣秀吉の時代には銀を産出して明延銀山、江戸時代には明延銅山と呼ばれ、慶長19年(1614年)の大坂冬の陣では、生野奉行・間宮直元は鉱夫を引き連れ、大坂城へのトンネルを掘削しています。
明治5年に官営の鉱山となり、明治29年三菱合資会社の経営となり、錫(すず)が発見されたことで、「日本一の錫鉱山」へと発展。
昭和30年代(錫の産出量は国内第1位)には1200戸、4000人が暮らす鉱山町となったのです。
「一円電車」と呼ばれる明神電車も運行されましたが、円高によって安い鉱物が外国から輸入されて昭和62年3月、ついに閉山に。

探検坑道は、平成元年に明延鉱業が鉱山の学習用に整備したもので、現在は養父市が管理運営しています。
明延鉱山の坑道の総延長は550km、垂直距離も1000m(海面下130m)にも及びますが、見学できる坑道(世谷通洞坑の一部)の延長は650mほどです。
坑道内は往時のままに線路が敷設され、奥の方から鉱石を積んだ貨車が走ってきそうなリアリティがあります。
坑道内の気温は一年を通して10度〜14度で、夏は避暑に絶好です。

明延鉱山の閉山に伴って閉校した明延小学校が明延鉱山探検坑道の拠点施設で、宿泊体験施設「あけのべ自然学校」(本館の宿泊は10名以上で受付)に再生されています。
事前予約でガイド付きの見学ができるほか、4月〜11月の第1日曜10:00~15:00に限り、「探検坑道日曜見学会」を開催(実施日に関しては事前の確認が必要)。

ちなみに、明延鉱山探検坑道(旧世谷通洞坑)、明神電車と蓄電池機関車、明盛共同浴場『第一浴場』建屋は、「我が国鉱業近代化のモデルとなった生野鉱山などにおける鉱業の歩みを物語る近代化産業遺産群」として経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。

明延鉱山探検坑道
名称 明延鉱山探検坑道/あけのべこうざんたんけんこうどう
所在地 兵庫県養父市大屋町明延328
関連HP 明延鉱山公式ホームページ
電車・バスで JR八鹿駅から全但バス自然学校前行きで1時間4分、坂ノ谷下車、徒歩10分
ドライブで 北近畿豊岡自動車道養父ICから約22km。中国自動車道山崎ICから約41km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 養父市立あけのべ自然学校 TEL:079-668-0258/FAX:079-668-0099
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

一円電車明延線

兵庫県養父市(やぶし)、昭和62年に閉山した明延鉱山(あけのべこうざん)と6kmほど離れた神子畑選鉱場を結んだ明神電車を再現したのが、一円電車明延線。蓄電池機関車で客車くろがね号(実際に明延鉱山使われたもの)を牽引していますが、経済産業省の

 

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