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万葉の岬展望台

万葉の岬展望台

兵庫県たつの市と相生市の境、瀬戸内海に突き出た金ヶ崎先端の高台にあるのが、万葉の岬展望台。淡路島から家島群島、牛窓と瀬戸内海が180度展望できる絶景スポットで、万葉歌人・山部赤人(やまべのあかひと)の舟旅望郷の歌の舞台である辛荷の島、室の浦、鳴島を眺望することで万葉の岬と呼ばれています。

山部赤人が船中で歌った舟旅望郷の歌の「辛荷の島」が眼前に

山部赤人が四国辺へ下り、伊予の温泉(道後温泉)へと向かうときの歌と推測されるのが、舟旅望郷の歌。
「あぢさはふ 妹が目離れて しきたへの 枕もまかず 櫻皮巻き 作れる舟に ま梶貫き 我が漕ぎ来れば 淡路の 野島も過ぎ 印南つま 辛荷の島の 島の間ゆ 我家を見れば 青山の そことも見えず 白雲も 千重になり来ぬ 漕ぎたむる 浦のことごと 行き隠る 島の崎々 隈も置かず 思ひそ我が来る 旅の日長み」
歌中の淡路から播磨にかけての地名がこの金ヶ崎の高台から一望にできるということが「万葉の岬」の名の由来です。
「辛荷の島」と歌われているのが眼前に見える唐荷島(からにしま/地ノ唐荷島・中ノ唐荷島・沖ノ唐荷島)。

岬高台の一等地に建つ「ホテル万葉の岬」(旧国民宿舎「あいおい荘」)の前に、昭和52年建立の歌碑も立っています。

柿本人麻呂と並んで万葉を代表する歌人・山部赤人は、「田児の浦ゆ うち出でて見れば 真白にそ 不盡の高嶺に 雪は降りける」で有名ですが、下級官僚で、聖武天皇の宮廷歌人として天皇の行幸にも帯同しています。
和歌を詠みながら諸国を旅し、多くの歌を残しています。

万葉の岬展望台には、相生市の市木である椿が咲き誇る「つばき園」もあり、12月〜4月には花を咲かせます。
「ホテル万葉の岬」のレストランはランチタイムも営業し、利用できまるほか、展望風呂に日帰り入浴が可能。

万葉の岬展望台から眺める夕景にも定評があるので、「ホテル万葉の岬」に泊まるのもおすすめです。

万葉の岬展望台
名称 万葉の岬展望台/まんようのみさきてんぼうだい
所在地 兵庫県相生市相生金ケ崎5321・たつの市御津町室津
関連HP 相生市観光協会公式ホームページ
ドライブで 山陽自動車道竜野西ICから約12km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 相生市観光協会 TEL:0791-22-7177
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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