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一世を風靡した歴代超高層ビル 10選

日本の超高層ビル建築は、昭和43年完成の霞が関ビルディングに始まり、昭和49年の新宿住友ビルディングが200mを突破、そして平成26年、あべのハルカスが300mを超えるsupertall buildingとなりました。日本の超高層ビルお歴史に名を刻んだ、歴代の超高層ビル10棟を紹介。

霞が関ビルディング|昭和43年

高さ:147m(36階)
完成年:昭和43年4月12日
所在地: 東京都千代田区霞が関3-2-5
内容:三井不動産が建てた、超高層ビルの先駆け的な存在で、その苦心談はNHKのテレビ番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』で「霞が関ビル 超高層への果てなき闘い ~地震列島 日本の革命技術~」として紹介されています
関東大震災の苦い経験から、高さ百尺(約31m)以下という制限が設けられていた時代に、地震の揺れを吸収する「柔構造」の誕生で昭和38年に建築基準法が改正、高さ制限が撤廃され、霞が関ビルが計画されました
36階に展望台「霞が関ビル パノラマ36」が設置され、大人気になりましたが、役目を終え、平成元年営業を終了しています

世界貿易センタービルディング(初代) |昭和45年

高さ:162m(40階)
完成年:昭和45年3月
所在地:東京都港区浜松町2-4-1
内容:霞が関ビルに次ぐ、国内2番目の超高層ビル
東京商工会議所の呼びかけによって日本の経済界を代表する約140社の企業が参加し、建設
40階に展望台「シーサイドトップ」、39階にレストラン街を備えていました
令和3年6月30日で閉館、同じ場所に令和9年3月に新ビルが誕生

展望台「シーサイドトップ」からの眺め

京王プラザホテル|昭和46年

高さ:178m(本館/47階)、138m(南館/34階)
完成年:昭和46年3月/6月15日(開業)
所在地:東京都新宿区西新宿2-2-1
内容:国内の高層ホテルは東京オリンピックを前にして完成したニューオータニがありましたが高さは73m(17階)で、それを100m以上もオーバーしたのが京王プラザホテル
日本のホテル業界における超高層ホテルの先駆け、そして新宿の高層ビル群の第1棟となった建物です
平成5年に幕張プリンスホテル(現・アパホテル&リゾート東京ベイ幕張)が完成するまで、日本一の超高層ホテルでした
最上階の47階は有料展望台として一般に公開されていましたが、現在はコワーキングスペースを兼ねた「SKY PLAZA IBASHO」となっています
45階(地上160m)にはスカイラウンジ「オーロラ」も営業

スカイラウンジ「オーロラ」

新宿住友ビルディング|昭和49年

高さ:210.3m(51階)
完成年:昭和49年3月6日
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1
内容:淀橋浄水場跡に造成された8号地を住友不動産が取得し、住友グループが建設した超高層ビルとして誕生、日本の高層ビルでは初めて200mの高さを越えたビルとなっています
その形状から三角ビルとも称されてきましたが、地震に強い竹筒構造で、中央が吹き抜けになっています
51階にあった無料展望ロビーは役目を終え、2017年3月に閉鎖されています
51階ではスカイラウンジ的な機能もある「元祖 鉄板焼ステーキみその 新宿店」が営業

新宿三井ビルディング|昭和49年

高さ:223.6m(55階)
完成年:昭和49年10月
所在地:東京都新宿区西新宿2-1-1
内容:淀橋浄水場跡に霞が関ビルで高層ビル建設の実績がある三井不動産が建設した超高層ビル
黒を基調としたガラス張りの外観で、新宿の高層ビル群でも異彩を放つ建物です
東京・池袋にサンシャイン60が完成するまで日本一の超高層ビルでしたが、展望施設はありません

サンシャイン60|昭和53年

高さ:226.3m(60階)
完成年:昭和53年4月6日(開業)
所在地:東京都豊島区東池袋3-1-1
内容:サンシャイン60サンシャインシティの中核を担う超高層ビルで、完成時にはアジア最高層ビル、サンシャイン60展望台はビルとしては最高所の展望施設でした
「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」として営業中のほか、屋上展望台「スカイデッキ」も有していますが現在は閉鎖されています
58階〜59階はスカイレストランフロア

東京都庁第一本庁舎|平成2年

高さ:243.4m(48階)
完成年:平成2年12月
所在地:東京都新宿区西新宿2-8-1
内容:丸の内の旧地に東京国際フォーラムを建設、西新宿に都庁の新庁舎を建設する計画が鈴木俊一知事の2期目で可決し、「新都庁舎コンペ」の結果、丹下健三の設計で建設
完工時にサンシャイン60を抜き、日本一の高さを誇りました
最上階には南展望室、北展望室を設置、1階から「展望室専用エレベータ」を利用して到達できます

展望室から富士山を眺望

横浜ランドマークタワー|平成5年

高さ:296.33m
完成年:平成5年7月16日(開業)
所在地:神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
内容:「横浜みなとみらい21」地区の開発を主導した三菱地所が建築した超高層ビルで、東京都庁を凌いで日本一の高層ビルに
横浜ロイヤルパークホテル(三菱地所グループ運営のホテル)、スカイガーデン(展望フロア)などがあり、最上階の70階は、ホテルのスカイラウンジに、69階に展望フロア「スカイガーデン」(地上273m)が
計画では300mを超える日本初のビルとなる予定もありましたが、東京国際空港の標準出発経路 にあたるため、建築制限で300m以下に抑えられています

展望フロア「スカイガーデン」の眺望

あべのハルカス|平成26年

高さ:300.0m(60階)
完成年:平成26年3月7日
所在地:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43
内容:近鉄の前身、大阪鉄道の手により昭和12年に完成した阿部野橋ターミナルビルの建て替えで誕生した超高層ビル
横浜ランドマークタワーを抜いて日本一の座が大阪にもたらされた建物で、日本初の高さ300m以上のスーパートールの栄光も
2023年に麻布台ヒルズ森JPタワーが完成し、日本一の座を譲りましたが、西日本では今も最高層で、駅ビルとしても日本一
最上階には「ハルカス300展望台」が営業、展望室としては日本のビルでは今も最高所に位置しています

「ハルカス300展望台」の眺望

麻布台ヒルズ森JPタワー|令和5年

高さ:325m(64階)
完成年:令和5年6月30日、11月24日(開業)
所在地:東京都港区麻布台1-3-1
内容:「麻布台ヒルズ」の中核を担うビルとして日本郵政グループ飯倉ビル(旧逓信省本省庁舎)跡地に建設された超高層ビル
もともと東京国際空港(羽田空港)の外側水平表面の規制で300m以上のスーパートールが建てられない場所でしたが、国土交通省に東京タワーの高さ(333m)までの規制緩和を要請して実現したもの
最上階には展望室はなく、33階に展望フロアのスカイロビーを有しています

一世を風靡した歴代超高層ビル 10選
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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