日本三古湯(にほんさんことう)は、白浜温泉(和歌山県白浜町)、有馬温泉(兵庫県神戸市)、そして道後温泉(愛媛県松山市)の三湯を数えるのが一般的。いずれの温泉地も『日本書紀』など、神代の時代にまで遡ることができる温泉で、共通するのは三湯とも効能豊かなミネラル分に富んだ非火山性の温泉であるという点です。
白浜温泉
所在地:和歌山県白浜町
歴史:飛鳥時代、奈良時代から「牟婁温湯」、「紀温湯」の名で知られ、記録でも斉明天皇4年(658年)10月15日〜斉明天皇5年1月3日(659年)、女帝・斉明天皇(いったん退位した皇極天皇が再度、天皇に)が「紀温湯」(白浜温泉)で湯治しています(『日本書紀』)。
泉質:含硫黄-ナトリウム-塩化物強塩泉、ナトリウム-塩化物泉
共同湯:崎の湯、牟婁の湯(むろのゆ)、白良湯、松乃湯、綱の湯、露天風呂しらすな
有馬温泉
所在地:兵庫県神戸市
歴史:舒明天皇3年(631年)9月、舒明天皇(じょめいてんのう)が有馬温泉に行幸し3ヶ月逗留(『日本書紀』による/都があったのは現在の奈良県明日香村の飛鳥岡本宮)。養老8年(724年)、行基が温泉寺を創建(寺伝)
泉質:含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉(金泉)、二酸化炭素泉・放射能泉(銀泉)
共同湯:金の湯、銀の湯
道後温泉
所在地:愛媛県松山市
歴史:推古天皇4年(596年)、厩戸皇子(うまやどのおうじ=聖徳太子)が病気療養のため逗留(『伊予国風土記逸文』)。舒明天皇、斉明天皇、天智天皇、天武天皇が行幸(『日本書紀』)。
泉質:単純温泉
共同湯:道後温泉本館、道後温泉別館 飛鳥乃湯、椿の湯
日本三古湯とは!? | |
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