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旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)

旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)

戦前は海軍の街、そして日本一の海軍工廠の街として発展した広島県呉市。そのシンボル的な存在が旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)。明治40年に建てられたレンガと御影石(みかげいし)の美しい建物で、日曜日などに限定公開されています(見学には事前申請が必要、公開日は事前に確認を)。

呉鎮守府の中枢部の建物が現存!

日本の近代化を推し進めるため、帝国海軍は、横須賀、舞鶴、呉、佐世保の4つの軍港に鎮守府を設置、あわせて軍艦を建造、修理する海軍工廠も配置していました。
海軍工廠、海軍病院、軍港水道などを監督する中枢的な施設が鎮守府庁舎で、艦艇部隊の統率には鎮守府司令長官がその任に就いていたのです。

明治22年に完成した初代の庁舎は、明治38年6月2日の安芸灘を震源とする芸予地震で2階部分が倒壊し平屋に改修され、その横に新築されたのが2代目となる現存する旧呉鎮守府庁舎です。

外壁のレンガはイギリス積みで、エントランスの周囲に御影石(みかげいし)を配しています。
車寄せにある御影石の角柱はレンガ部分の目地と切込ラインを合わせる凝ったデザインで、2階部分にはイオニア式柱頭装飾の柱が立っています。
呉空襲で破壊された屋根のドーム部分は、平成11年に復元されたもの。

見学にあたっては、海上自衛隊呉地方隊のホームページで「日曜日の一般公開」を確認し、予約が必要。

旧呉鎮守府司令長官官舎(入船山記念館/国の重要文化財)も現存しているので合わせて見学を。
旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)は、旧呉鎮守府司令長官官舎(入船山記念館)などとともに、日本遺産「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴~日本近代化の躍動を体感できるまち~」の構成資産になっています。

旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)
名称 旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)/きゅうくれちんじゅふちょうしゃ(かいじょうじえいたいくれちほうそうかんぶんだいいちちょうしゃ)
所在地 広島県呉市幸町8-1
関連HP 海上自衛隊呉地方隊公式ホームページ
電車・バスで JR呉駅から徒歩15分
ドライブで 広島呉道路呉ICから約2.5km
問い合わせ 旧呉鎮守府庁舎(海上自衛隊呉地方総監部第一庁舎)
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

入船山記念館

戦前は海軍の軍港として繁栄した広島県呉市。呉港のすぐ背後にある入船山は、明治時代までは村の氏神、亀山神社があった鎮守の森。明治19年に海軍の軍用地となり、呉鎮守府司令長官官舎が建てられました。現在では自然林を生かした入船山公園となっていて、

旧呉海軍墓地(長迫公園)

広島県呉市上長迫町にある、明治23年に戦没などによる海軍軍人などの埋葬地として開設された帝国海軍の海軍墓地が旧呉海軍墓地(長迫公園)。富国強兵政策で、明治22年に呉に置かれたのが海軍の鎮守府で、その創立に伴って、墓地も整備されています。海軍

 

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