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大佐山白塚古墳

大佐山白塚古墳

広島県福山市新市町にある古墳が、大佐山白塚古墳(おおさやましらつかこふん)。大佐山古墳群の1号墳(盟主墳)で、標高187.8mの大佐山頂上からわずかに南に下った高台に築かれています。円墳(または方墳)で、南向きに開口する巨大な切石を整然と積みあげた横穴式石室が現存しています。広島県の史跡に指定。

大佐山頂上直下に築かれた古墳に、見事な横穴式石室が!

大佐山古墳群で現存する7基のうち、最も高所に築かれている1号墳が大佐山白塚古墳(大佐山白塚古墳のみが広島県の史跡に指定され、ほかの古墳は指定なし)。
大化の改新後の大化2年(646年)に薄葬令(はくそうれい=大規模な墳墓を規制し、身分に応じて規模などが細かく規定された詔)前後の7世紀前半~中期(古墳時代終末期)の古墳と推測されています。

形状は円墳という説、一辺12mの方墳という説があり、定かでありません。
花崗岩の切石による精巧な造りの横穴式石室は、全長7.8m、玄室は長さ3.75m~3.88m、幅1.9m、高さ2.2m。
白塚という名があるのは、石室内面、切石と切石の間に漆喰(しっくい)が塗られていた形跡が認められるから。
大佐山古墳群で高価な漆喰が確認できるのは、大佐山白塚古墳のみとなっています。

福山市内にある大坊古墳(神辺町/広島県の史跡)、狼塚2号古墳(駅家町)は、大佐山白塚古墳と同様の横穴式石室を有する古墳です。

大佐山白塚古墳
名称 大佐山白塚古墳/おおさやましらつかこふん
所在地 広島県福山市新市町戸手1541−1
関連HP 福山市公式ホームページ
ドライブで 山陽自動車道福山東ICから約15km
問い合わせ 福山市文化振興課 TEL:084-928-1278
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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