福島県福島市飯坂町にある古湯が飯坂温泉(いいざかおんせん)。秋保温泉(あきうおんせん/宮城県仙台市)、鳴子温泉(宮城県大崎市)とともに、「奥州三名湯」にも数えられています。その歴史は古く、開湯については神話の時代まで遡るという名湯。『奥の細道』途中で、松尾芭蕉も医王寺に参拝後、飯坂温泉に宿をとっています。
昔ながらの共同湯の巡浴もおすすめ!
現在では「福島の奥座敷」と呼ばれる近代的な温泉街に変貌していますが、点在する共同湯には今なお東北の出湯らしい風情が漂っています。
なかでも飯坂でもっとも古い歴史をもつ共同湯が、鯖湖湯(さばこゆ)。
ヒバや檜で再現された明治の湯小屋に御影石の浴室がしつらえてあります。
共同湯は、鯖湖湯のほか、波来湯(はこゆ)、十綱の湯(とつなのゆ)、仙気の湯、切湯、導専の湯、大門の湯、八幡の湯、天王寺穴原湯の9ヶ所で、休みが違うのでどこかには必ず入浴できる仕組み。
ハシゴするなら全共同湯が営業する土日が狙い目です。
営業時間も6:00~22:00と共通。
泉質は単純温泉で、神経痛、火傷、皮膚病などに効能があります。
温泉街には2ヶ所の足湯も設置。
飯坂八幡神社例大祭の『飯坂けんか祭り』は、飾山ばやし(角館祭り/秋田県仙北市)、伏木曳山祭(富山県高岡市)などとともに「日本三大けんか祭り」に数えられています(「日本三大けんか祭り」には諸説あります)。
元禄2年5月2日(1689年6月17日)には、『奥の細道』途中の松尾芭蕉と曾良が、医王寺に参詣し、飯坂温泉(「飯塚の里鯖野」/『奥の細道』)に宿泊しています。
芭蕉が飯坂を飯塚と記したのは、あえてなのか、聞き違いかは今も謎です。
名称 | 飯坂温泉/いいざかおんせん |
所在地 | 福島県福島市飯坂町 |
関連HP | 飯坂温泉公式ホームページ |
電車・バスで | 福島交通飯坂温泉駅からすぐ |
ドライブで | 東北自動車道福島飯坂ICから約3.5km |
問い合わせ | 飯坂温泉観光協会 TEL:024-542-4241/FAX:024-542-4753 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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