渓谷美を誇る南会津・下郷町を流れる大川沿いの奇観が塔のへつりで、国の天然記念物。約100万年の間、大川が段丘を浸食した段丘崖(だんきゅうがい)の一部で、50mもの凝灰岩の奇岩、怪岩が、全長約200mにわたって連続する。「へつり」とは、この東日本の方言で、切り立った崖の路の意味。
奇岩、怪岩が連続する段丘崖の回廊を探勝
登山用語で岪(へつる)とは水際の岸壁をへばりつくようにして横に進むこと。文字通り岩壁の中腹には渓流によってえぐられた回廊ができており、一部はその中を歩くことができます。
「塔のへつりカルデラ」(100万年前〜130万年前の火山活動で誕生した直径17km×10kmの凹み)の火山性堆積物が河川の浸食で天然の通路のようになったもの。
藤見橋を渡った先には烏帽子岩、護摩塔岩、九輪塔岩などの奇岩が林立。
崩落の危険があるため、舞台岩周辺以外は立ち入り禁止になっています。
羽鳥湖までの一帯は、福島県最大面積を誇る大川羽鳥県立自然公園に指定されていて、紅葉の名所として有名。
塔のへつり周辺の紅葉の見頃は、例年10月下旬〜11月上旬頃。
「東北の駅百選」選定の会津鉄道塔のへつり駅
会津鉄道会津線の塔のへつり駅は、1日の乗降客は50人に満たない無人駅ですが、「東北の駅百選」に選定されています。
昭和35年4月29日に開業した国鉄会津線の仮乗降場がルーツ。
開設当初は行楽シーズンのみ営業していました。
昭和63年4月27日、会津鉄道会津線の駅として再デビューしています。
昭和35年4月29日に開業した国鉄会津線の仮乗降場がルーツ。
開設当初は行楽シーズンのみ営業していました。
昭和63年4月27日、会津鉄道会津線の駅として再デビューしています。
塔のへつり | |
名称 | 塔のへつり/とうのへつり |
所在地 | 福島県南会津郡下郷町弥五島 |
関連HP | 下郷町観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 会津鉄道塔のへつり駅から徒歩5分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津若松ICから約33.3km |
駐車場 | 富士見公園駐車場(100台/無料) |
問い合わせ | 下郷町事業課産業振興班商工観光係 TEL:0241-69-1144 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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