福島県会津坂下町、会津三十三観音第31番札所で、会津ころり三観音、そして会津六詣出のひとつに数えられる名刹が恵隆寺 立木観音堂。寺伝によれば本尊の十一面千手観音菩薩(国の重要文化財)は大同3年(808年)に空海(弘法大師)が根が付いた状態の立ち木に自刻。この像から立木観音と通称されています。
「仏都会津」を象徴する8m50cmの観音様
空海自刻という十一面千手観音菩薩は、像高2丈8尺(8m50cm)という巨大な「立木観音」です(東北の高野山と称される名刹ですが、空海が東北に来たという史実はなく、立木観音も鎌倉時代の作と推測されています)。
脇侍の二十八部衆、風神・雷神30体の仏像(眷属)も欠けることなく揃っています。
堂内の「だきつき柱」に抱きつき、観音様のお顔を拝しながら心願すればどんな願いもコロリと叶うといわれるありがたい観音像です。
鎌倉時代の特徴を残す観音堂は国の重要文化財。
建久元年(1190年)、現在地に移転し、金塔山恵隆寺と寺名も変え、伽藍を整備しており、その時の観音堂が現存しています。
境内に隣接して建つ旧五十嵐家住宅も国の重要文化財です。
例大祭は、8月17日~8月18日に執り行なわれています。
会津ころり三観音は、立木観音のほか、中田観音(会津美里町)、鳥追観音(西会津町)。
会津六詣出は、立木観音のほか、大山祇神社(西会津町)、鳥追観音(西会津町)、伊佐須美神社(会津美里町)、中田観音(会津美里町)、圓蔵寺(柳津町)の6ヶ所です。
また、東北地方で最も早く仏教文化が花開いた会津を象徴する会津三十三観音は、日本遺産「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~」にも認定。
恵隆寺 立木観音堂 | |
名称 | 恵隆寺 立木観音堂/えりゅうじ たちきかんのんどう |
所在地 | 福島県河沼郡会津坂下町塔寺松原2944 |
関連HP | 恵隆寺 立木観音堂公式ホームページ |
電車・バスで | JR塔寺駅から徒歩20分 |
ドライブで | 磐越自動車道会津坂下ICから約4.5km。または、会津若松ICから約14.2km。新鶴スマートICから約8.1km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 恵隆寺 立木観音堂 TEL:0242-83-3171/FAX:0242-83-5050 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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