福島県の二本松市街から東へと延びる国道459号沿いの東新殿(国道349号との分岐点近く)に咲く2本の桜の巨樹が「合戦場のしだれ桜」。合戦場という名は平安時代後期に起きた前九年の役(ぜんくねんのえき)の戦場という伝承から。2本のベニシダレザクラは、樹高18m、推定樹齢は150年。三春滝桜の孫桜ともいわれています。
前九年の役の古戦場に咲く桜
源義家(みなもとのよしいえ)と安倍貞任(あべのさだとう)・安倍宗任(あべのむねとう)兄弟が戦った前九年の役。
二本松市に伝わる『木幡の幡祭り』(国の重要無形民俗文化財)は、源義家が安達の川崎での戦いに敗れ、阿武隈川を越えて逃走し木幡山に立て籠もった際に、一夜にして降り積もった雪で全山が白くなった様を追走してきた安倍軍が、源氏の白旗に見間違え戦わずして敗走したという故事に由来します。
そんな合戦の伝承地に立つベニシダレザクラは、根元に太いアセビ・シキミの木があるため、国道から見ると1本のサクラの木に見えます。
2本の桜が寄り添うように立つその姿から、別名「大林の夫婦桜」とも呼ばれていましたが昭和62年に岩代町(当時)の天然記念物に指定の際に現在の呼び名に。
見頃は例年4月中旬〜下旬頃。
地元福島の「桜を愛するアマチュアカメラマンの会」選定による『福島県内一本桜番付表』では大関となっています。
1kmほど東にある福田寺には「福田寺の糸桜」と呼ばれる樹齢3000年という古樹があり、合戦場のしだれ桜の親樹だとのこと。
またそのすぐ近くには石割桜(新殿神社)も咲くのでお花見のハシゴも楽しめます。
合戦場のしだれ桜 | |
名称 | 合戦場のしだれ桜/かっせんばのしだれさくら |
所在地 | 福島県二本松市東新殿大林145 |
関連HP | 二本松市公式ホームページ |
ドライブで | 東北自動車道二本松ICから約19km、磐越自動車道船引三春ICから約16km |
駐車場 | 100台/無料 |
問い合わせ | 二本松市岩代支所地域振興課 TEL:0243-65-2777/FAX:0243-55-3005 |
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