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滝見不動堂・芭蕉句碑

「日本の滝百選」に選定される乙字ヶ滝(おつじがたき)の滝横、滝見不動堂近くには、芭蕉句碑と芭蕉と曽良の石像が配されています。滝見不動堂は、空海創建という伝承が残る歴史ある堂で、江戸時代には藩主が滝見に訪れる場にもなっていました。

乙字ヶ滝脇にある不動堂と芭蕉句碑

松尾芭蕉は『奥の細道』の道中で、1689(元禄2)年旧暦4月22日(西暦6月9日)〜4月29日(西暦6月16日)まで、須賀川・相楽等躬宅に滞在しています。

「五月雨は滝降り埋むみかさ哉」との芭蕉の句ですが、これを詠んだ日は、実は滝を訪れる前日。梅雨時の雨による増水で阿武隈川を渡河できないため、「行て見ん事をおもひ催し侍れば、此比(このごろ)の雨にみかさ増りて、川を越す事かなはずといヽて止ければ」と、須賀川滞在を1日延期して、詠んだ翌日に乙字ヶ滝を訪れているのです。

「この五月雨の降り方では、さぞや石河の滝は水嵩に耐えかねて埋まったようになっていることであろう」というのがこの芭蕉句の現代訳です。

翌4月29日(西暦6月16日)は、快晴に恵まれ芭蕉と曽良は乙字ヶ滝から1kmほど下流(田中の渡し)を渡り、上流に登り返してます(「滝ヨリ十余丁下ヲ渡リ、上ヘ登ル。歩ニテ行バ滝ノ上渡レバ余程近由。阿武隈川也。川ハヾ百二、三十間も有之。滝ハ筋かヘニ百五、六十間も可有。高サ二丈、壱丈五、六尺、所ニヨリ壱丈計ノ所も有之。」)

滝見不動堂・芭蕉句碑
名称 滝見不動堂・芭蕉句碑/たきみふどうどう・ばしょうくひ
所在地 福島県石川郡玉川村竜崎滝山
電車・バスで JR須賀川駅から福島交通バス竜崎経由石川行きで20分、乙字ヶ滝下車
ドライブで 東北道須賀川ICから約7.4km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 玉川村企画産業課 TEL:0247-57-4629
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

乙字ヶ滝

2017年7月29日

 

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